(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年6月11日

本日の相場

とうもろこし   --- ほぼ変らずの寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 JUL  220 1/2-20  220 1/2  216 1/4  217 1/4  -3  120624  -4814 
99 SEP  225 1/4-25 1/2  225 3/4  221 1/2  222 1/2  -3 1/4  54217  +2354 
99 DEC  234-33 3/4  234  230  231  -3  119573  -91 
00 MAR  242 3/4-42 1/2  243  239  239 3/4  -3  18340  -48 
00 MAY  246 3/4-46 1/2  246 3/4  243 1/2  244  -3  2331  +20 
00 JUL  250  250 3/4  247 1/2  248  -3 1/4  4933  +121 
            323937  -2454 

 

大豆       --- ほぼ変らずの寄付き、小幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 JUL  469-69 1/2  471 3/4  466  470 1/4  +1 1/4  65064  -3112 
99 AUG  470 1/2  472 1/2  467 1/4  471  +1/2  23812  +461 
99 SEP  472-72 1/2  474 3/4  469  472 3/4  +3/4  11556  +381 
99 NOV  478 1/2-79  481  475 1/4  479 1/2  +3/4  54096  +281 
00 JAN  488 1/4-88  490 1/2  485  489 3/4  +1 1/2  4409  +45 
00 MAR  496-95 1/2  498  493  497 1/2  +1 3/4  1345  +2 
            164780  -1913 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  13610  -120  JUL  1729  +18  JUL  257  -2 3/4  117.90-118.25 
AUG  13590  -170  AUG  1744  +17  SEP  269  -3   
SEP  13730  -110  SEP  1759  +19  DEC  284 1/2  -2 3/4   
OCT  13730  -160  OCT  1773  +20  MAR  295 3/4  -2 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

 

需給報告よりも天候。

水分不足が懸念されていたジョージア・オハイオの一部にも雨がもたらされた。結果、コーン・大豆生育地区で土壌水分不足と見られる地域がほとんど無くなった。逆にアイオワの一部では水分過多で再作付けが必要なところも出ているが、それも数百エーカーの見込みで大勢に影響を与えない。気温は高く、中西部全体で生育に理想的なパターンとなってきており、本日もコーン・大豆相場の頭を押さえ続けた。 

需給報告は、コーン・大豆ともに相場に決定的な方向感を与える内容ではなく、寄付き後には本報告について口にする者は少なかった。 

特徴的な動きを示したのは、大豆油だ。新穀期末在庫増加にもかかわらず、寄付きの安値圏からショートカバーされ、高値推移となった。大豆油買い・大豆粕売りのスプレッドの巻き返しと思われる動きが活発で、大豆油の堅調に大豆も誘われる形となった。大豆の期近現物価格が極端な流通玉不足から上昇していることも今日の大豆をサポートすることになった。大豆はそれらを背景に昨日引け値を挟んで上下しながら、結局小幅高で終了。コーンは終始安値圏にいたが、序盤に収穫遅れから買われていた小麦が中盤になって値を削り始めたことが、コーン相場をさらに弱含ませ、3セント前後下げて引けとなった。 

本日のファンドの動きは、コーンが5,500コントラクトの売り、大豆が1,400コントラクトの買いと見られる。 

 

需給報告、インパクトに欠ける内容 

今朝USDAから需給報告が発表されたが、相場の今後に大きな影響を与えるような変化は見られなかった。 

コーンにおいては、US産旧穀の主な変化は、輸出需要が5千万ブッシェル増加のみ。最近の好調な輸出成約報告から上方修正は予想されていたが、事前予想より少し多い増加となった。新穀は、旧穀輸出増から新穀初期在庫が減少したが、その他に変化は無かった。世界需給にも、南米や中国の生産量を含め変化が見られなかった。 

大豆は、US・世界需給共に目立った変化が全く無かったと言って良い。アルゼンチン生産量は20万トンのみ減少したものの、ブラジルについては事前予想を裏切り変化が無く、これが少し弱材料と作用した。しかし、ブラジル生産量は、早晩修正が加えられるとの見方が依然一般的である。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国中西部 来週の月曜日までの降雨範囲はベルト全体の85%の予想。その後もすぐに次の前線がやってきて60%の範囲で雨が降る。気温は平年並みから平年以下の予想となっており大豆・コーンの初期の生育に何ら問題は見られない。唯一ドライ気味であったオハイオにも昨日雨が見られた。同様の雨は来週にかけ断続的に降る見込みにてストレスは和らいでくる。

デルタ地区 北部の作付けはほぼ終了した。週末の降雨にてその他の地域で若干の作付け遅れがあろうが特に問題にはならない。ここ数日の降雨にて土壌水分は改善しており、大豆の発芽と初期の生育に何ら問題は見られない。 

 

NWS6-10日天気予報(6月17〜6月21日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  N(70)  B(0.78/2) 
東部コーンベルト  B(72)  B(0.67/2) 
デルタ  B(79)  N/A(0.58/1) 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  MAY  JUN11  JUN11 
作付面積(百万エーカー)  72.4  72.4  73.1 
収穫面積(百万エーカー)  70.8  70.8  72.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  40.0 
       
初期在庫  200  200  430 
生産量  2,757  2,757  2,880 
輸入  6  6  6 
・供給合計  2,963  2,963  3,315 
搾油用  1,560  1,560  1,635 
輸出用  770  770  930 
種子・飼料用  88  88  86 
その他  115  115  69 
・需要合計  2,533  2,533  2,720 
期末在庫  430  430  595 
農家平均価格($/ブッシェル)  5.05  5.00  3.95-4.75 

 

A USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  MAY  JUN11  JUN11 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  78.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  71.6 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.3  131.8 
       
初期在庫  1,308  1,308  1,727 
生産量  9,761  9,761  9,445 
輸入  15  18  10 
・供給合計  11,084  11,087  11,182 
飼料用その他  5,625  5,625  5,625 
食用・種子用・工業用  1,860  1,860  1,925 
輸出用  1,825  1,875  1,850 
・需要合計  9,310  9,360  9,400 
期末在庫  1,774  1,727  1,782 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.95-2.05  1.95-2.05  1.80-2.20 

 

2)NOPA週間搾油高(単位:千ブッシェル、大豆粕輸出量はトン) 

 

  今週  先週  昨年同期 
搾油量  25,420  27,645  27,555 
搾油量(OCT01'98〜)  1,094,032  1,068,612  1,134,126 
大豆粕輸出  66,539  82,486  71,090 

搾油量の25,420は間違いの可能性あり。アイオアの数字が抜けているとのうわさがあった。ただマーケットには影響を与えず。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

当分の下値の余地は小さい。目先のプライシングは進めるべき。 

昼間は快晴で華氏95度(摂氏約35度)、夕方になると突然暗くなり雷と伴に豪雨が襲う。その雨は1時間程度で止み、空には虹がかかる。ここ一週間ほどのシカゴでの天気は、このような熱帯雨林さながらの天候が続いている。高温と完璧な水分補給に庭の芝は一日に1インチも伸び、一週間も放っておけば穂を出すまでになり、すぐに隣人から苦情が来る。 

これが今週のシカゴ相場の背景だ。中西部では、一部のウェット地域を除いてコーン生育にこれ以上ない天候条件を与え続けた。実際、コーン生育はUSDA発表の作柄報告に表れているように、すこぶる良好だ。来週月曜日の報告では、今週の指数よりさらに高いものとなると予想される。週末に天候が急変していなければ、来週月曜日・火曜日は安値が予想される。目先のプライシングを進めるべきは、その両日であろう。 

コーンの生育は理想的、期末在庫は豊富、中長期的には相場上昇を予測し難い。しかし、6月中は昨日も述べたファンドのオプション整理の影響や、これから始まる夏場の天候予想が下値を支えることになるであろう。6月中の下値過剰期待は避けるべきと思う。 ( F ) 

 

(大豆) 

短期的には上昇。中長期的には下落を予想。 

農務省は6月末の在庫報告、作付け報告前は需給報告の数字を余り変えないケースが多いが今回も大豆に関しては全く数字を変えてこなかった。今回は期末在庫の減少が予想されていただけに発表自体は弱い内容となったが、弱材料は出し尽くしたとの見方からやや買われる事になった。 

天気予報は相変わらず理想的にて今日もマーケットの上値を抑える事になったが、どこかで一度や二度は大なり小なり問題は起こりうる。ファンドのショートが膨らんでいる事もありマーケットは上値に反応しやすいと感じている。短期的にはショートは危険だ。 

また7月6日よりファンドの保有できるポジション限度が拡大される事になった。商品によってマチマチだが大豆3品はおよそ20〜30%保有限度が増える事になりこれによりマーケットの上下に対する振れ幅は10〜15%ほど大きくなるのではと言われている。夏場のポジションには今後特に注意が必要だ。 

本日も農家売りは少なく一方で実需筋の買いは断続的に出ていた。実需はまだ6月から7月初めの玉の手当てをしている段階にてまだしばらく買いは続きそうだ。手前にて必要な玉はこのレベルでも確実に拾っておいた方が無難だ。(N)