(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
1999年6月18日
| 本日の相場 |
とうもろこし --- 高値寄付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 99 JUL | 220-19 1/2 | 221 1/4 | 219 1/2 | 220 3/4 | +3 1/2 | 99389 | -4912 |
| 99 SEP | 224 1/4-23 3/4 | 224 1/2 | 222 1/2 | 223 1/2 | +3 1/4 | 66732 | +3086 |
| 99 DEC | 233-32 1/2 | 233 1/2 | 230 3/4 | 231 3/4 | +3 | 124957 | +2281 |
| 00 MAR | 242-41 1/4 | 242 | 240 1/4 | 240 3/4 | +2 1/2 | 19036 | +190 |
| 00 MAY | 246 1/4 | 246 1/2 | 245 | 245 | +2 1/2 | 2460 | +60 |
| 00 JUL | 250 | 249 | 249 1/4 | +3 | 5024 | +9 | |
| 321527 | +714 |
大豆 --- 高値寄付き、高値`引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 99 JUL | 469 1/2-71 | 475 1/2 | 468 1/4 | 474 3/4 | +11 3/4 | 57221 | -325 |
| 99 AUG | 469 | 474 1/2 | 468 1/2 | 473 3/4 | +11 | 26144 | +194 |
| 99 SEP | 470-70 1/2 | 476 | 469 1/2 | 475 1/4 | +11 3/4 | 11591 | -238 |
| 99 NOV | 476 1/2-78 | 481 | 475 1/4 | 480 1/2 | +11 1/4 | 55406 | +641 |
| 00 JAN | 489-88 | 491 1/2 | 485 1/2 | 490 3/4 | +11 1/4 | 5273 | +109 |
| 00 MAR | 495 1/2-96 | 500 | 493 1/2 | 499 3/4 | +12 1/4 | 1249 | +16 |
| 161866 | +594 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| JUL | 14240 | +370 | JUL | 1672 | +27 | JUL | 254 3/4 | -1/4 | |
| AUG | 14240 | +500 | AUG | 1685 | +22 | SEP | 266 1/4 | -1/2 | |
| SEP | 14220 | +550 | SEP | 1699 | +22 | DEC | 281 3/4 | -1/4 | |
| OCT | 14120 | +440 | OCT | 1710 | +20 | MAR | 292 1/2 | -1 1/2 | |
| 本日の相場の動き |
高気圧、今度こそ。
「US式天気モデルが中西部の高気圧を予報、ヨーロッパ式は全くその兆候を表していないものの、ナイトセッションからの急騰し、その余韻がデイセッションに持ち越される。」 ここまでは、昨日と全く同様の滑り出しであった。しかし、昨日と朝の状況が違ったのは、
1) 昨日は10日後に高気圧が中西部西側に入ってくると予想されたが、本日は早目になり、7日後辺りとされた。昨日よりも多くの予報家が、来週金曜日からの高気圧張り出し、高気温を支持し始めた。
2)今朝、スパークスが作付面積見積もりを発表。6月30日に行われるUSDA作付け発表に先立ったものだが、コーン面積を7,473.5万エーカー(3月USDA:7,821.9万エーカー)、大豆面積を7,473.5万エーカー(同7,321.9万エーカー)とした。コーン面積についてはその減少幅が予想以上、大豆面積増加は予想範囲内。
3)本日は、7月限オプションの期限切れの日であること。今朝現在で、オプションの売り越しが依然相当量残っているとの公算が強かった。
ということだ。そのため、昨日と違って買いの行き過ぎ感から売られ始める局面はほとんど見られなかった。
コーンには、スパークスの面積見積もりが前回の同社の予想よりもさらに50万トンも減少したことが、市場に不安感を起こした。また、韓国が今晩さらに2杯分のテンダーを行うと噂されたことも要因の一つ。途中、農家売りが増加し、一時上げの勢いが減じる場面もあったが、終盤力強いファンドの買いが入った。売り越しを増やしていたファンドが本日は2,400コントラクトの買い越しを行った。
大豆三品においては、大豆油・大豆粕も強かった。中国が食用油(パーム油・大豆油)の約2百万トン分輸入枠を発行したとの情報が昨日まで3日連続安値を更新していた大豆油を上げに転じさせた。ただ、インドネシアがパーム油の輸出関税を引き下げたとの情報が大豆油の行き過ぎを防いだ。大豆粕もファンドに買い進められた。マージン低下から数社の米国搾油工場の一時操業停止の噂が出始めており、それでなくともタイト感のあった需給が、もっと締まると見られ、買われたようだ。大豆の農家売りはかなり増加したといって良いが、買い手はその事実をものともしなかった。ファンドは大豆を6,600コントラクト、大豆粕を6,100コントラクト、大豆油を1,000コントラクト買い越した。
| 各生産地の天気予報および状況 |
来週後半からの高気温予報が昨日から相場の焦点となっているが、その予報の基となる情報が不安定で、予報家の中でも戸惑いを隠せないものが多い。
この高気圧張り出しに疑問が持たれる理由 :
1)US式モデルのみにその兆候が表れていること。同様の時期を予測しているヨーロッパ式モデルには全くそのサインが出ていない。また、NOGAPSやSEFといった他の有力方式も観測されていない。
2)USモデルの中期予測で、突然7日以降に高気圧張り出しの兆候が表れる。つまり、来週木曜日までは今のパターン(米国西部高気圧、東部に気圧の谷が配置)が続き、いきなり金曜日になって中西部の西側に高気圧が発達するというもので、その現実感に首をかしげる。
3)高気圧が米国西部から東へ移動する時は、その前に太平洋のジェットストリームに変化が起きるのが普通であるが、現在そのジェットストリームにほとんど変化が見られていない。
反対に、高気圧予報が支持される理由 :
1)2日続けてUS式モデルに兆候が表れたこと。来週月曜日も同様のパターンであれば、その現実性はかなり高くなる。
2)この高気圧張り出しは7月1日近くに起きると予想されているが、この時期は毎年ジェットストリームの変化が起きる時期である。この時期のジェットストリームの変化は、天候パターンの大きな変化を表すものとして、重要な指標となる。
米国中西部
(クロップキャスト社)来週は平年以上の気温になる。後半の高気圧発生(高気温)の可能性は高くなってきている。今のところ、その高気圧が長く居座るかどうかは明確ではないが、可能性は出てきている。来週月曜日にはもっとはっきりするのではないか。日曜日から水曜日にかけてサウスダコタ・ミネソタ・北部アイオワなどの北側中西部に雨があるであろう。現在もすでに、水分状態は概ね良好。中央オハイオのみが乾燥が目立つ地域であるが、来週後半に同地域で雨の可能性があり、改善される見込み。高い気温、適度な雨がコーン・大豆生育を促すであろう。
(スミスバーニー社)US式モデルが2日連続で高気圧発生を予測したことは注目に値する。が、依然その可能性を否定する事実は少なくなく、今のところ疑問を持って注目しているところだ。来週の天候については、徐々に気温が上がり平年以上になるであろう。来週までに雨を伴う2つの前線が中西部を通過すると見ており、特に2つ目は、全体の70〜80%の範囲をカバーする。つまり、今後10日程度は、生育にとって最適な環境となる。注目すべきは、やはり上述高気圧の有無だ。それによってその後の環境が大きく変わってくる可能性がある。
デルタ地区
今後5日間も、まとまった雨発生の可能性は低い。ただ、今のところ大豆地域では生育に必要な水分レベルは何とか保たれている。ミシシッピ州は全体で水分が不足気味であり、月末までにまとまった雨が無ければ、イールドに関わる事態となってしまう。
| NWS6-10日天気予報(6月24〜6月28日) |
| 気温(平年) | 雨量(平年量/日) | |
| 西部コーンベルト | A(72) | B(0.70/2) |
| 東部コーンベルト | A(74) | N/A(0.65/2) |
| デルタ | N(81) | N/A(0.60/2) |
西部ベルトでは、ホット・ドライ。強材料。
| 本日の発表等 |
| 1)コミットメントオブトレーダーズ報告 |
ファンドネットポジション (単位:コントラクト)
| 6月15日現在 | 6月8日現在 | |
| とうもろこし | 18,690 SHORT | 69 LONG |
| 大豆 | 12,028 SHORT | 10,913 SHORT |
| 大豆粕 | 10,280 LONG | 6,760 LONG |
| 大豆油 | 29,226 SHORT | 27,927 SHORT |
| 2)NOPA週間搾油高 |
NOPAは今週以降、週間搾油高の発表しないと突然報告した。理由は正式に明らかにされていないが、最近メンバーのNOPA当局に対する搾油高報告の足並みが揃っていなかったことがその原因と推測される。最近の搾油マージン劣化から、大豆保有状況や製品生産量等をタイムリーに一般公開することに難色を示す搾油業者が増えていたようだ。噂では、大手のAGP(アイオワ州に6工場・他州に2工場を持つ)がNOPAに対する大豆粕・大豆油の生産量報告を拒んでおり、アイオワ州に4工場を持つカーギルが対抗上同様の動きを示していると言われている。特にAGPはNOPAメンバーからの脱退も検討していると言われ、そのようなことからNOPA側が、週間搾油高の休止(中止?)を緊急決定したと思われる。昨日の月間搾油高において、大豆粕・油のイールドが現実味の少ない数字になっていたのも、この動きが原因と推測できる。
NOPAは月間搾油状況についてはこれまでどおりに発表するとしているが、大豆保有状況については取りやめる。これにより、搾油高報告は、NOPAとセンサスビューローの月間のもののみとなった。
| 本日のトーメンの意見 |
一山ある。買い場はその後?
来週頭の話題は、何を置いても、中西部に高気圧が入ってくるかどうかである。その高気圧が無ければ、来週は雨が多く気温も高いという、ここ2週間の好天候が続くだけの話だ。しかし、高気圧が来ずとも下値は当分限られる。本日これほど相場が反応したのは、ファンドの売り越し・好天候ニュースへの飽食感・6月中下旬に約定安値を更新することへの不安感、などの下地があるからであり、これは今日一日上げたからと言って、払拭されるものではない。何より、独立記念日(7月4日)前後の相場・天候の急変については、どのトレーダーも毎年神経をとがらせるものだ。万一、来週生育に好環境が続いたとしても、ファンドは売り姿勢にブレーキをかけると考えられ、新たな買いターゲットと言えるところまでは、相場は下落しない。今週218以下を買いそびれた7月ポジションがある場合は、そのチャンスが来週再び来れば幸運と思い躊躇なく買っておくべきだ。
では、一山あったら、その後に安くなるのか?それは、月曜日に高気圧の具合を見てから考えることにする。 ( F )