(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年7月9日

本日の相場

とうもろこし   --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 JUL  182-81 3/4  182 1/2  178 1/4  179  -3 1/2  3696  -1276 
99 SEP  188-88 1/2  189 1/2  185 3/4  186 1/4  -3 1/2  107748  -12 
99 DEC  198 1/2-98  199 1/2  196  196 1/2  -3  173065  +3719 
00 MAR  210-09 1/2  211  208  208 1/2  -3  33975  +1026 
00 MAY  217-16 1/2  217 3/4  215  215 1/4  -2 3/4  4974  +144 
00 JUL  222-22 1/2  223 1/2  221  221 1/4  -2  7190  +310 
            336282  +3929 

 

大豆       --- 安値寄付き、期近高・期先安の引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 JUL  407-07 1/2  418  401 1/2  413 1/2  +3 1/2  5042  -1582 
99 AUG  408-07 1/4  417  402 1/2  412  +2  45499  +529 
99 SEP  407-07 1/2  415  401 1/4  410 1/4  +0  17592  +872 
99 NOV  412 1/2-11 1/2  416  405 1/4  411 1/2  -3 3/4  81118  -551 
00 JAN  422-22 1/2  424 1/2  415  420  -5 1/4  8722  +567 
00 MAR  431-30 1/2  432  423 1/2  428 1/2  -5 1/2  2637  +303 
            168205  +284 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  12520  -10  JUL  1548  +14  JUL  233  -2 1/4  122.20-122.40 
AUG  12240  -120  AUG  1553  +9  SEP  243 3/4  -2 1/4   
SEP  12190  -100  SEP  1568  +10  DEC  260  -2 1/4   
OCT  12130  -140  OCT  1580  +10  MAR  273 1/4  -2 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

 

ファンドの売りは鈍るも、方向感に変化をもたらさず。

今朝はシカゴで雷雨となった。天候に敏感なトレーダー達は、この事象に抗することはできなかった。今週のコーン・大豆の輸出成約がかなり多いと伝えられていること、コーンの先週輸出成約高が新旧穀合わせて百万トンを超えていたこと、それからスパークスの生産量がコーンには強材料となったことから、寄りつき後しばらくはコーン・大豆とも少し高値で推移した。しかし、前述の雨や変わらぬ良好な天候予報が、いつも通りの作用をし始め、次第に値を崩していった。 

コーン・大豆のみならず、小麦・大豆粕・大豆油も間もなく昨日の安値(つまり約定安値)を更新。ただ、今週水曜日までと違ったのは、ファンドの動きに一定した方向感が無かったことか。ある者は買い、ある者は売り、とばらつきがでてきた。 

後半に入って特徴的な動きを示したのは、7月・8月の大豆。ある商業筋が、中国向け大豆輸出の玉確保ができず、本日の受渡玉を買い漁り始めたとの情報が入ったことから始まった。これを支持する事実として、2つの大規模大豆搾油工場が現物玉不足から操業休止を決めたとの報が流れたことから、期近玉逼迫がトレーダーの心理を煽り、買い注文が期近に集中した。これを見たコーンも一時はファンドのの買いが集まり、昨日引け値ベース近くまで戻し、相場の方向感に変化があるかと一瞬市場は緊張感を高めた。 

しかし、それも束の間、上がった場面にはコーン・大豆ともに、大生産量期待を背景にした思惑の売りが待ち構え、再び売りを浴びせられることになった。コーンはほぼ最安値圏まで落とされ引け、大豆は期近こそ高値トーンを変えなかったものの、先物は売られながらの引けとなった。 

本日のファンドの動きは、コーン1,000コントラクトの買い、大豆2,000コントラクトの売りと見られる。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国中西部 昨夜は南西部を中心に25%の範囲に降雨があり、本日も南東部を中心に35%の降雨予想となっており、前日と変わらずの予想。ただ、来週前半の低気圧は勢力がそれ程強くはならない模様で降雨範囲はベルトの35%に下方修正された。来週前半までの最高気温は70度台後半から90度台前半とヒートの懸念はない。

ジョンデービス氏:少々降雨のタイミングに変更があったが、問題にはならない。本日は予想通り降雨があるが、その後土曜から火曜までは概ねドライとなりそう。水曜遅くから金曜にかけて比較的まとまった(60%の範囲)降雨がある見込み。気温は来週後半から週末にかけてやや高くなるが、90度台前半までか。 

今のところいずれの予想をみても来週一杯は問題なさそう。19日の週に米国のどこかで高気圧の張り出しを示唆している予報もあるので今後は再来週からの予報に注目していきたい。 

デルタ地区 変わらず。引き続きタイムリーな降雨が大豆クロップの状態を良好に保っている。今週末にはまとまった降雨がみられる見込みで、向こう5日間も特にヒートの懸念はない。向こう5日間の最高気温は80度台後半から90度台半ばの予想。 

 

NWS6-10日天気予報(7月15〜19日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  N(74)  N/A(0.62/1) 
東部コーンベルト  A(76)  N/A(0.64/2) 
デルタ  B(82)  A(0.62/2) 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等

1) 週間輸出成約高報告(単位:千トン)

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  782.6  374.4  47,243.1  35,331.6  6,955.6  1,180.2 
大豆  79.3  57.4  21,730.8  24,224.2  1,772.2  340.4 
小麦  358.7  0.0  5,037.7  5,754.4  3,076.3  0.0 
大豆粕  102.8  18.7  5,561.3  8,311.2  731.8  125.3 
大豆油  0.3  3.3  813.1  1,229.7  51.6  3.7 

コーンは予想(500‐750)以上、大豆は予想(200‐300)を大幅に下回った。 

2) 週間輸出高(単位:千トン) 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,161.5  1,007.6  40,287.5  30,545.5  47,630 
大豆  127.4  357.5  19,958.6  23,035.2  20,960 
小麦  402.6  429.4  1,961.4  1,868.7  31,300 
大豆粕  167.6  174.7  4,829.5  7,310.4  6,080 
大豆油  6.5  20.7  761.5  1,121.4  1,040 

 

3)スパークス生産量予想 

(単位:百万ブッシェル) 

  予想  USDA6月 
コーン  9,421  9,445 
大豆  2,955  2,880 

-- コーンは強材料、大豆は中立。 

 

本日のトーメンの意見

 

昨日は、停電のためトーメンの意見等をお届けできませんでした。お詫びいたします。 

 

(コーン) 

買い時機は先。 

市場の注目を集めているのは、依然ファンドのポジショニングだ。先日、cbotが一社当たりの取引量制限を拡大したことに触れたが、その背景はcbotの商業主義に他ならない。ついこの前まで世界最大の先物市場であったシカゴ穀物取引所が、隣りに位置する金融先物に追い抜かれてしまい、加えて、NASDAQを含めた株式市場などが活況を呈していることに比較すれば、穀物取引量の伸びが小さい。危機感を覚えた穀取は、投機資金を惹きつける魅力を増す方策として制限拡大を行ったものだ。無論、農家や現物取引者の側に立った発想ではないはずだ。そして、CBOTのこの発想は、制限拡大前から投機資金の取り込みに少しずつ成功しており、いわゆるファンドと言われる参加者の数は、明らかに増加が見られている。 

さて、記録的な投機筋の大売り越し量。絶対量としてはその通りであり、多いことにも変わりはないが、果たして投機筋参加者全体の母集団に変化がある以上、単純に過去との比較はできないのではないか。したがって、弱材料がそこにある以上、今以上のファンドのショート増加余地はあってもおかしくはない。(勿論、根本的に需給を変える要因が現れれば、大変な急騰リスクがあることには変わりはないが。)今後は、この売り越しポジションを一方的に縮めるのではなく、8月にかけて維持(あるいは増加?)させながら、相場を押し下げていくことが考えられる。 

需給報告の前ゆえ、一つの考え方を述べたみた。来週から、中西部で本格的な「受粉ウェーク」が始まる。月〜水曜日の日程で、その様子を見てくる予定だ。 ( F ) 

 

 

(大豆) 

続落を予想。 

某商業筋の中国へのUS産大豆成約の噂から国内キャッシュと期近限月の上昇をみたが新穀限月は安値にて引けておりまたファンドもショートポジションを増加させている。あわててショートカバーがされるような状況にはない。4ドルを割ったら一旦買ってみようと構えていた人達がその手前から思わず手を出してしまったという印象だ。 

旧穀はインバースマーケットになってしまった。まだ農家はホールド姿勢を強めているがインバースマーケットにおいてはホールドしておくメリットのひとつがなくなることになる。最適な天候とインバースマーケットが農家に諦めの売りを催促しており、そう遠くない将来に農家売りから一段下げの場面が見られると考えている。 

来週の需給報告は大豆において旧穀は輸出・搾油の若干の増加から期末在庫が減らされるであろうが、新穀は生産量の増加から5,000万BU程度の期末在庫の増加が見込まれている。大豆粕は需要の増加と搾油増加からの粕生産増加が相殺される見通し。大豆油は搾油増加から110万ポンド程度の在庫増加が予想されている。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)