(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年8月6日

本日の相場

とうもろこし   --- 安値寄付き、小幅高の引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  220  224 1/2  219 1/4  223 1/2  +1/4  86094  -3222 
99 DEC  232 3/4-32  236 1/2  231 1/4  235 1/2  +1/2  161931  -2021 
00 MAR  243-43 1/2  247  242  246  +0  47964  +1148 
00 MAY  247-47 1/2  250 1/2  246 1/2  250 1/4  +1  8708  +158 
00 JUL  249 1/2  253 1/2  248 1/2  253 1/4  -1/4  11174  +404 
00 SEP    252 1/2  250  251  -1  1126  +95 
            325466  -2969 

 

大豆       --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 AUG  467  479  463 1/2  474 1/2  +2 3/4  4158  -1316 
99 SEP  468-68 1/2  481 1/2  464  477  +3 1/2  20782  -119 
99 NOV  475-74  488  470  483  +2 3/4  78658  -1436 
00 JAN  484 1/2-84  497 1/2  480  493  +2 3/4  12446  +518 
00 MAR  491-90 1/2  504  488  499  +2 1/2  6169  +501 
00 MAY  496-96 1/2  507  492 1/2  504  +2  6375  +108 
            136841  -1398 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  14360  +350  AUG  1641  -6  SEP  279 1/4  +3/4  114.39-114.84 
SEP  14440  +300  SEP  1651  -4  DEC  295 3/4  +1 1/4   
OCT  14530  +300  OCT  1666  -4  MAR  310  +1 1/2   
DEC  14860  +250  DEC  1700  +3  MAY  317 1/2  +1/2   
                   

 

本日の相場の動き

 

売手不足から堅調。

週末の降雨予報がドライな地域には効果的であるとの観測からコーン3セント前後、大豆5セント前後の安値で寄り付き、午前中は軟調に推移していたが、午後になって一部の天気予報で週末の降雨量が下方修正( 概ね0.5インチ以下)され、更にこの降雨を逃した地域はその後のドライ観測から状態の悪化に拍車がかかるとの懸念により堅調に転じた。 

また、本日発表されたレスリーの生産量予想が昨日のスパークス、USDA7月をいずれも下回り、特に大豆には強材料となった。(レスリー予想:コーン9,168百万BU/大豆2,825) 

月曜発表のUSDA作柄報告も更なる下方修正があるのではないかとの観測も下支え要因となり、結局プラスサイドまで値を上げての引けとなった。 

本日のファンドポジションはコーンはネット2,000コンタラクトのロング、大豆は3,500コントラクトのロングであったと考えられている。 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国中西部 昨日は最高気温は70度台半ばから80度台後半とクールであったものの、概ねドライ。本日から日曜にかけ西部から東部へ広範囲(70%)に降雨が期待できる。本日正午現在ネブラスカに雨が降っており、次第に東へ移動、アイオワ、ミズーリ北部、イリノイ中部・北部、ウィスコンシン、インディアナ中部、オハイオ中部に降雨をもたらそう。その後火曜と水曜にはベルトの北半分に60%の範囲に降雨が期待される。土曜と火曜は南部3分の1の地域で気温が上がり90度台となる見込みで、今回の降雨チャンスを逃す可能性の高いミズーリ・イリノイ・インディアナ・オハイオ等の一部地域、及びアイオワの南部は更に深刻さを増すだろう。

デルタ地区 昨日もドライ。最高気温は90度台前半から半ば。その後は日曜と月曜にドライ地域を含んだ北部及び東部に降雨が期待できるが、降雨範囲35%、雨量も0.5インチ以下の地域が殆どとなろう。気温は引き続き90度台。この前線が予想以上に降雨をもたらさない限り大豆クロップの状態は悪化を続けるだろう。 

 

NWS6-10日天気予報(8月12〜16日) 
  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  A/N(73)  N/A(0.57/2) 
東部コーンベルト  A/N(75)  N/B(0.50/1) 
デルタ  A(81)  B(0.54/1) 

-- 東部で雨量が少なく、月曜のマーケットには強材料か。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等

1) レスリー及びNFOの生産量予想(単位:百万ブッシェル)

  レスリー  単収  NFO  USDA7月  単収 
コーン  9,168  129.1  9,287  9,650  135.8 
大豆  2,825  38.5  2,803  2,935  40.0 
小麦      2,219  2,333   

-- レスリーの予想は昨日のスパークス及びUSDA7月予想を下回り、特に大豆で強材料となっ  た。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

しばらく堅調の後、安値を予想。 

著名な市場分析家が知恵を絞って生産量予想を出し始め、93.38億(スパークス)・91.68億(レスリー)などが発表されている。極端な予測では90億ブッシェルを下回るというものもあるが、主な予測の範囲は91億〜93億といったところか。仮に92億ブッシェルとして、需要を7月USDAのままとすると、期末在庫量は15.44億ブッシェル・在庫率は16.4%となる。 

さて、98/99年度の期末在庫量は17.44億ブッシェル・在庫率は18.7%(7月USDA)だ。そして、98年12月限月の平均値は約220であった。上記99/00年度の仮定数字と単純比較すれば、「生産量・在庫率が新穀の方が低いから、今年12月限の平均値は230か240。」という答えになりがちだ。しかし、その答えは短絡的であり、他要因の考察に欠けている。天候要因は置いておくとして、まずは、以前から繰り返している農家売り玉の8/9月集中。ローン残だけ見ても、昨年のこの時期は4億ブッシェルそこそこであったにもかかわらず、今年はまだ9億ブッシェル以上が残っている。売りが遅れれば遅れるほど、その圧力は高まっている。 

それから、最も考慮せねばならない事実は、農産物の需給調整が効かなくなっていることだ。現在の米国の農業政策は、本来の96年農業法の精神から完全に外れてしまい、経済の本質を無視し始めている。つまり、’FREEDOM TO FARM’の題目を打ち出したにもかかわらず、様々な農家保護をめぐらすことによって、価格低迷→翌年の作付面積減少、という資本主義経済の自然な機能を働かさせなくしている。農家は、とりあえず植えておけば、相場に関係なくそれなりの収入が見込めるためだ。このままでは、本格的な天候異変がない限り、今後、期末在庫が大幅に低下することはない。翌年・翌々年の期末在庫の低下懸念が少なくなれば、価格は歴史が指し示すよりも、低くなるはずだ。この傾向は、米国政府がその自虐行為に気がつくまで永遠に継続する。 

したがって、仮に生産量が92億ブッシェルとなっても、今年の12月限の平均値は220前後となるはずであり、つまりこのまま相場が高止まりする理由はない。 ( F ) 

 

 

(大豆) 

昨日と状況は変らず、降雨範囲の若干の修正でマーケットが大きく動いている。来週もこの動きは続きそうだ。ただ現在のマーケットは上に対して反応しやすくなっているのは間違いない。ファンドのポジションは軽く、農家はまだ売りを控えている。ローカルのトレーダーも含めロングからの仕掛けを考えているものが半数以上を占めている。 

ただ経験上このように皆が皆上を向き始めたとき、上に行く材料が出尽くしたときの反動は大きいと感じている。需給報告で予想範囲内の数字であれば強材料出尽くし感から売られると予想する。もちろん天気予報に旱魃等の大きなインパクトのある予報がなければの話ではあるが。 

短期的に来週前半は高値、需給報告後に安値を予想。中期的には農家売りから8月下旬での安値を予想。ただ国内の需要家も今度の下げを最後の買いのチャンスと考えており大きくは下がらない。11月限月440-450が8月の安値では。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)