(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年8月12日

本日の相場

とうもろこし   --- 終日リミットダウン ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  212-10 1/4  212 1/2  210 1/4  210 1/4  -12  73917  -4351 
99 DEC  223 1/4  225  223 1/4  223 1/4  -12  166690  -1723 
00 MAR  233 3/4-34  236  233 3/4  233 3/4  -12  51225  +1061 
00 MAY  238  240  238  238  -12  10163  +171 
00 JUL  241  244  241  241  -12  11910  +241 
00 SEP  242  243 1/4  239  240 1/4  -10 3/4  1366  +76 
            325295  -4228 

 

大豆       --- 終日リミットダウン ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 AUG  450-49  455  440 1/2  442 1/2  -35  1716  -402 
99 SEP  452-48 1/2  456  448 1/2  448 1/2  -30  19632  -126 
99 NOV  458-56 1/4  463  456 1/4  456 1/4  -30  82198  +946 
00 JAN  468-67 1/2  472 1/2  465 3/4  465 3/4  -30  14241  +639 
00 MAR  472-73  479  471 1/4  471 1/4  -30  7003  +158 
00 MAY  480-79  484  477  477  -30  7409  +77 
            141531  +1677 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  13250  -1050  AUG  1605  -87  SEP  263 1/2  -9 1/4  115.50-115.85 
SEP  13380  -1000  SEP  1614  -86  DEC  280 3/4  -8 1/2   
OCT  13440  -1000  OCT  1625  -89  MAR  294 1/4  -9   
DEC  13760  -1000  DEC  1654  -94  MAY  303  -9   
                   

 

本日の相場の動き

 

ショッキングな需給報告内容と中西部全域の雨。

需給報告のコーン・大豆両商品の生産量減少幅がかなり小さかったことが、寄付き前の市場を愕然とさせた。加えて、昨日から降り始めた中西部の雨がその範囲を拡大し、1インチ程度の雨がオハイオ・インディアナ等乾燥地域を含む中西部全域にもたらされる公算が大きくなった。この2つの要因が、寄付きから引けまで相場をほぼ始終リミット安に釘付けにし、特に後半は、常時コーン・大豆ピットには数千コントラクトの売り注文が残り続け、主要限月は全くリミット安をはずれることはなかった。 

USDAの数字に懐疑的なコメントを投げかける者は少なくなかったが、ファンドの売り注文、カントリーからのリスクヘッジ売りを止めることはできなかった。 

本日のファンドの動きは、コーン11,000コントラクトの売り、大豆5,000コントラクトの売りと見られている。 

 

 

需給報告、衝撃的な数字 

今朝の需給報告では、コーン・大豆ともに生産量が相場に大きな影響を与えた。 

(コーン) 事前生産量予想がほぼ91-93億ブッシェルにおさまっていたにもかかわらず、USDA予想は、はるかに上回った。また、最近の好調な輸出成約(本日も100万トンに達していた)にもかかわらず、旧穀にて25百万ブッシェル上積みしたに止まった。更にMTBEの公害問題によりエタノール需要が増加するとみられていたが、今回はF/S/Iの数字も据え置かれた。 

世界に目を向けるとやはり中国の需給であろう。ここ2週間大量の輸出成約が噂されたが、これを受けて輸出を100万トン上積みした。これはある程度予想されていたが、生産量を400万トン減らしたことは数少ない強材料? 

(大豆) 事前生産量予想はほぼ27-29億ブッシェル、今回の数字はその上限であり、弱気な数字ではある。その他の項目にインパクトを与えるようなものはなかった。本日の下落はどちらかというと大豆自体の需給報告というより、コーンに引っ張られたことと天候が主因であろう。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国中西部 昨日はアイオワの南部1/3の地域及びネブラスカ南東部にまとまった降雨があり、ミネソタ南東部、カンザス北東部、ミズーリ北西部、イリノイ北西部から中部にかけての地域にも散発的な降雨があった。最高気温は70度台半ばから90度前後。本日は朝からイリノイの北半分、アイオワ南部、インディアナの北西部半分、ミシガン南西部に雨が降っており、徐々に東へ移動、今夜から明日にかけインディアナ中部からオハイオまでをカバーする見込み。この降雨はベルト全体の65%をカバー(南部・東部それぞれ65%)、雨量は0.25-1.0インチ、所により2.5インチの見込み。

ジョン・デービス氏:北半分の70-75%に.3-1.5、所により3インチ。南半分の40-45%に.3- 1.3、所により2インチ。 

今回の降雨によりクロップの状況はかなり安定すると思われるが、今回効果的な降雨があまり期待できないオハイオ中部・南部、インディアナ南部、イリノイ南部、ミズーリ、サウスダコタは尚ドライなままであろう。向こう5日間南部では気温が90度台半ばまで上昇すると予想されているだけに更なる悪化が心配される。 

デルタ地区 昨日はテネシー中部、ミシシッピ南部、ルイジアナ南部に僅かに降雨はあったが、効果的ではなかった。最高気温は90度台前半から100度前後と高かった。本日、明日とテネシー、ミシシッピ(特に北部)に降雨が予想される(30%、.1-.5インチ)。最高気温は相変わらず90度台の予想。その後は来週始めまではドライ。 

引き続きミズーリ、テネシー、アーカンソー北部ではクロップ状況の悪化が進むと思われる。 

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998-1999   1999-2000  
  JLY  AUG12  JLY  AUG12 
作付面積(百万エーカー)  72.4  72.4  74.2  74.1 
収穫面積(百万エーカー)  70.8  70.8  73.3  73.3 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  40.0  39.2 
         
初期在庫  200  200  395  385 
生産量  2,757  2,757  2,935  2,870 
輸入  4  4  4  4 
・供給合計  2,961  2,961  3,334  3,259 
搾油用  1,580  1,585  1,655  1,645 
輸出用  785  790  930  915 
種子・飼料用  89  89  89  89 
その他  112  112  70  70 
・需要合計  2,566  2,576  2,744  2,719 
期末在庫  395  385  590  540 
農家平均価格($/ブッシェル)  5.00  5.00  3.90-4.70  4.10-4.90 

AUSDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  JLY  AUG12  JLY  AUG12 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  77.6  77.6 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  71.0  71.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.4  135.8  134.7 
         
初期在庫  1,308  1,308  1,744  1,719 
生産量  9,761  9,761  9,650  9,561 
輸入  20  20  10  10 
・供給合計  11,089  11,089  11,404  11,290 
飼料用その他  5,575  5,575  5,575  5,575 
食用・種子用・工業用  1,845  1,845  1,910  1,910 
輸出用  1,925  1,950  1,925  1,925 
・需要合計  9,345  9,370  9,410  9,410 
期末在庫  1,744  1,719  1,994  1,880 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.95  1.95  1.65-2.05  1.70-2.10 

-- コーンの新穀生産量が予想を大きく上回り、大豆の新穀生産量も予想の上限であったことから強力な弱材料となった。 

 

2)週間輸出成約高報告 (単位:千トン) 

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  659.8  461.9  51,153.3  37,510.4  5,650.5  3,867.2 
大豆  196.4  212.8  23,006.6  24,900.9  1,729.8  1,998.3 
小麦  445.8  0.0  8,000.4  8,695.2  3,393.8  0.0 
大豆粕  24.0  34.4  5,869.9  8,369.3  556.8  245.5 
大豆油  0.6  0.0  837.6  1,359.1  58.0  5.2 

-- コーンは予想以上、大豆は予想の範囲内であったが、全く材料視されなかった。 

 

3)週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,154.5  889.0  45,502.8  34,111.6  48,900 
大豆  288.4  265.7  21,276.8  23,880.8  21,360 
小麦  589.8  510.1  4,606.6  4,396.9  31,300 
大豆粕  92.1  149.7  5,313.1  7,756.2  6,170 
大豆油  4.8  3.9  779.6  1,200.9  1,040 

-- 需給報告、天候相場の中では全く材料視されなかった。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

安値を予想。 

市場の注目は、衝撃の需給報告に集まった。USDAは8月1日時点のデータを基にしており、その後のドライによる影響は勘案されていないため、USDAすらも今現在のイールド見込みが134.7とは認識していないはずだ。我々も、今月に入ってからのドライ地域でのクロップの衰ろえを目の当たりにしており、その意味ではUSDAの数字は今現在のイールドとしては高すぎるという大勢の意見には同調する。 

しかし、生産量が94.1億ブッシェルを下回らなければ、期末在庫が昨年比減少しない。94.1億ブッシェルの生産量は、イールドで言えば132.5程度になる。132.5のイールドは、事前生産量予想のほぼ中心であるばかりでなく、今回のUSDA予想より2.2ポイントも下である。この程度の数字(132.5)以上は、今窓外で降っている雨を見ていると、十分実現可能な数字に見えてくる。昨年12月限の平均値は約220。そして、今年は昨年を上回る下げ要因が、カントリーとホワイトハウスに存在していることは先週述べた。これから、収穫前の典型的な相場パターンが始まるのではないか。 

カントリーでは今現在、コーンに3〜5セントのプロテクションがつけられている。(F) 

(大豆) 

予想通りの展開に自分でも驚きを隠せない。今日のセッションにてプールされた売りオーダーは2,000コントラクトとも3,000コンタラクトともいわれている。ナイトセッションが恐らくできない状態ゆえ今日の引けの余韻を残しての明日のオープニングとなる。明日は引き続き10-15セント安の場面が見れると思う。(カントリーでは5-10セントのプロテクションとなっている) 

とうもろこしの数字には疑問の声もあろうが大豆は予想とそれほどかけ離れていない。ただ一端高値追いのはしごを外されてしまった者には全てが逆に弱い材料に思えてくる。コーンは7月がメインだ。降雨不足の7月にイールドがたいして悪化していなかった。大豆は8月がメインだ。8月は7月よりはまだ降雨が多い。だったら大豆も来月更にイールドの回復が望めるかもしれない。またコンディションが悪化していると思ったらやはり史上最高の生産量が見込まれていた。在庫率は20%、期末在庫数量は1986年並みの高い数字が確保できそうだ。スペース不足の問題から農家が売り急ぎをするかもしれない。等々というように考えがまわっていくと予想される。 

それでは折角到来した買い場であるがどこで買うかが問題になる。7月の行き過ぎた安値11月限の405から今週の行き過ぎた高値503の中間は今日の引けとほぼ同じの454になる。マーケットが冷静さを取り戻したらこのレベルが相場の居所になるのではないか。ただ行き過ぎた買われ過ぎの後には必ずまた行き過ぎた売られ過ぎの状態が来る。またこの一ヶ月のパターンとしてファンドがポジションを取り出したら3日間は続いていた。とりあえず明日11月限ベース440-445近辺は一度手を出しておいて悪くない。ここは先週以前のターゲットであったはずだ。来週月曜日に更にこの下があった場合は喜んで買いを入れていくべきだと思う。買い場は今回を除き8月中にあと一度は来ると思っている。それは農家売りが出始めたときに来る。ただこの2回の安値場面を過ぎれば今度は弱い材料がなくなる。その後は緩やかな価格の上昇を予想する。8月中のこの安値場面2回にて、先物も含め通常以上の買いを入れる事をすすめる。豊作だから収穫の時に安値があると思うのは禁物だ。農家も先取りをして行動する。楽観していると収穫後に高い買い物をさせられる事になりかねない。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)