(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年8月30日

本日の相場

とうもろこし   --- 小幅高寄り付き、小幅高引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  201 1/2-02  204 3/4  201 1/4  203  +1 1/4  32944  -3978 
99 DEC  216-15 3/4  219  214 3/4  216 3/4  +1 1/2  169984  +1305 
00 MAR  227 1/2-27  229 1/2  226  227 1/2  +1  61700  -159 
00 MAY  232-32 1/2  234 1/2  231 1/4  232 3/4  +3/4  12186  +365 
00 JUL  236 1/2-36 3/4  238 3/4  235 1/4  236 3/4  +3/4  13186  +249 
00 SEP  239 1/2  240 1/2  238 1/2  239 1/2  +1  1855  +28 
            301320  -2271 

 

大豆       --- 高値寄り付き、小幅安引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  470  470  463  466 1/2  -1/4  7714  -1574 
99 NOV  473 1/2-75  475  466  470 1/2  -1/4  74471  -2000 
00 JAN  484  484  476 1/4  480 1/4  -1/2  13954  -65 
00 MAR  493-92  493  484 1/4  487 1/2  -1 1/4  8356  -160 
00 MAY  496 1/2  496 1/2  489 1/2  493  -1 1/4  7483  -82 
00 JLY    501 1/2  495  498 1/2  -1/2  9048  +132 
            127929  -3701 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  13700  +70  SEP  1669  -22  SEP  259 3/4  -3   
OCT  13800  +20  OCT  1688  -19  DEC  277  -2 1/2   
DEC  14150  +10  DEC  1718  -19  MAR  291 3/4  -2 1/4   
JAN  14260  -10  JAN  1752  -18  MAY  301 1/2  -1 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

前日引け値を挟んで上下する展開。

引け後の作柄報告をにらんでか、取引量は少なかった。天候は、週末の雨により土壌水分不足の地域がほとんどなくなり、大豆には弱材料。トウモロコシにも、現時点での生育環境には大きな問題が見られないことから、どちらかと言えば弱く作用した。 

農家売りは依然少なく、コーン・大豆ともに現物価格が上昇気配を示したことは、定期相場にも刺激を与えた。輸出検証高も予想を上回る数字となり、断続的なファンド買いとともに、取引高不足からダラダラと下げそうになる相場を支えることに寄与した。 

どちらかと言えば大豆が弱い相場であったのは、中国が大豆備蓄一部開放を検討しているという情報や、大豆油がインドの天候良化から下げていたことに起因している。 

本日のファンドの動きは、コーン2,000コントラクトの買い、大豆400コントラクトの売りと見られている。 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 週末は、ベルトの北西部でまとまった雨が降り、水分状況を改善した。これにより、大部分の大豆生育地域でこの時期の生育に必要な水分を保持していることになった。コーンは、すでに水分が必要な時期は終わっている。早霜の心配は、今後10日間はなさそうだ。

デルタ地区 降雨は相変わらず少ない。週末は、ルイジアナ北部・アリゾナ南部・ミシシッピ南西部等で雨が見られたが、ドライな地域の状況を変えるほどの量・範囲ではなかった。特に、アリゾナでの二毛作大豆に最も懸念が大きく、このままでは今後2週間にイールドロスが発生する。来週まで、まとまった雨の予報はない。 

 

NWS6-10日天気予報(9月5〜9日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  N(68)  B/N(0.54/1) 
東部コーンベルト  N(71)  N(0.50/1) 
デルタ  B(78)  N(0.54/1) 

-- ほぼニュートラル。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(8月26日の週:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  49,337  32-38 
大豆  12,233  9-13 
小麦  28,444  20-25 

全体に強い数字となったが、発表された時点では相場を動かす力にはならなかった。 

 

2)進捗率・作柄 

 

  8/29現在  先週  昨年  平均 
   完熟ステージ   12%  NA  13%  9% 
  デントステージ   62%  41%  62%  44% 
大豆 鞘付率   94%  90%  93%  92% 
    落葉率   6%  3%  5%  3% 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  指数(今週)  (先週)  昨年 
コーン  4%  10%  29%  43%  14%   98.1   98.1  103.8 
大豆  6%  14%  33%  37%  10%   92.8   93.0  102.3 

大豆は予想を覆す作況ダウンで7週連続の下落で強材料。コーンも、改善が無かったことから、買われる材料。 

 

 

3)コミットメントオブトレーダーズ(フューチャーズ・オプションズ) 

ファンドネットポジション 

  8/24現在 
とうもろこし  7,401 コントラクト ロング 
大豆  2,418  コントラクト ロング 
大豆粕  6,978 コントラクト ロング 
大豆油  10,469コントラクト ショート 

 

本日のトーメンの意見

 

緩やかな下落相場を予想。

明日は高値寄り付き。コーン・大豆ともに若干の作柄改善が見込まれていた中、全米平均で良化が無かった(大豆はダウン)ことは、とりあえずの買い材料となってしかるべき。ただ、そのインパクトもそう長くは続かない。デルタ地域を除いて天候が安定し始めており、市場の目は需要面と農家売りに移りかけている。 

その需要面と農家売りを見れば、買い進む気にはなれない。まず、輸出需要を考えてみる。ここ数日は現物価格が堅調推移しているが、理由は需要が強いわけではなく、定期相場下落を嫌気して、供給(農家売り)が引っこんでしまったからに他ならない。コーンにおいては、一段相場が上がれば、すぐ中国産が応酬し、US産需要が減る。食糧援助による助けも当分得られない。日本やEUの遺伝子組替えに対する動きも、穀物市場で次第に認知され始めている。これまで好調だった輸出需要に陰りが出ても少しもおかしくない状況だ。大豆においては、この時期予想される南米の競争力低下や、中国の大豆製品需要からコーンに比べれば少し明るい感じはする。しかし、大豆に関してはハーベストプレッシャーの方に問題がある。 

さて、農家売り。ここへきてスピードダウンが顕著だ。以前から言っているが、これだけの量を持ったままにすることは、後での売り圧力増大の期待につながる。「では、後で、とはいつであろう?」 ある民間業者の調査によると、イリノイ州の農家は例年収穫前に平均でコーンを17.5%、大豆を16%売却するという。「今年の場合はどうか?」今年の農家の売却は今現在例年よりごく少なく、今後収穫までの売却意向も例年の半分にも満たない。「なぜか?」理由は至って簡単。収穫していないものには、LDPがもらえないからである。ローンレート以下の現物相場で、LDP無しで売る理由は(資金が逼迫していなければ)全くない。「それでは、何が起きるか?」収穫時に例年にないほど大きな圧力がかかってくる。農家は年末の資金需要が大きい。旧穀の売りを伸ばし、その上新穀の先売りもしていないでは、農家の首は回らないはずだ。今年のハーベストプレッシャーは、予想外に大きいと見て良いであろう。この傾向は、ローンレートを長らく下回っている大豆により大きいはずだ。(コーンも例外ではない。) 

蛇足であるが、「ではなぜ、同様にローンレートを下回っていた昨年は、相場の方向を変えるようなハーベストプレッシャーが無かったのか?」昨年は、このローンプログラムが始まってローンレートを下回った初年度である。農家は、そのシステムを理解せず、例年のように収穫前に売りを先行させたわけだ。事実、今年も先行売りがちらほらは見られるが、そのほとんどがこのシステムを理解できていない農家によるものと思われる。 ( F ) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)