(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年9月13日

本日の相場

とうもろこし   --- まちまちの寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  205  205  202 1/4  202 3/4  -1 3/4  6420  -557 
99 DEC  218-17 1/2  218  215 1/2  216  -1 3/4  173576  +2791 
00 MAR  228 3/4-29  229  226 3/4  227 1/4  -1 1/2  70783  +690 
00 MAY  234 1/2-34 1/4  234 1/2  232 3/4  233  -1 1/4  14239  +228 
00 JUL  238 1/4-38 1/2  238 3/4  237 1/4  237 1/2  -1  14324  +364 
00 SEP  241 1/4  242  241  241 1/4  +0  2043  +82 
            290938  +3596 

 

大豆       --- まちまちの寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 SEP  511  512  504 1/2  505 3/4  -6 1/4  1924  -148 
99 NOV  516 1/2-15 1/2  517 1/2  509  510 1/4  -5 1/2  89343  +2677 
00 JAN  525 1/2-25  526  518 1/2  519 1/2  -5 1/4  18857  +423 
00 MAR  532  533  525  526 1/4  -6  9212  +534 
00 MAY  536-37 1/2  537 1/2  530  531  -4 1/4  11607  +266 
00 JLY  542 1/2-43 1/2  543 1/2  535 1/2  535 1/2  -4  9739  -287 
            144850  +3564 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  14860  -300  SEP  1815  +20  SEP  274 1/4  +1/4  106.01-109.22 
OCT  14940  -230  OCT  1817  +13  DEC  288  -1/2   
DEC  15300  -240  DEC  1852  +10  MAR  303 3/4  -1/4   
JAN  15380  -270  JAN  1882  +5  MAY  313 1/4  -1/4   
                   

 

本日の相場の動き

コーン静かな展開も、大豆は油主導で荒れる。

コーンは、収穫の進捗に沿い、農家のヘッジ売りが終日緩やかな売り圧力になった。先週までとはうってかわり、収穫農家からの情報が、「意外にもイールドが良い。」といった具合のものが多くなり、それが一部の投機家をも売りに向かわせた。しかし、商業筋のプライシングがすぐ下で待ち構えており、下値は浅かった。また、CRB指数が7月に入って以来、その騰勢を弱めていないことや、円高・ドル安傾向が、インフレ懸念を想起させ、底値作りに一役かった。 

大豆は、まずコーンの下げに同調、やや安で開始した。今朝スパークスが発表した期末在庫予想が、4.9億ブッシェルと9月USDA(4.6億)を上回っていたことが話題となり、売りの一因となった。しかしながら、中盤以降は、大豆油相場が大豆相場を撹乱することになる。ファンドが大豆油を大量に買い進め始め、3ヶ月ぶりの高値をつけるに至る。大豆も引っ張られ、一時は高値圏に顔を出すまでになったが、引け間際には反対に大豆油に大量売り、大豆油は高値から40セントほども値を一気に崩し、大豆も再び安値圏に戻るという荒っぽい展開となった。大豆油の乱高下は、多分にファンドの不安定な売り越しポジションを背景にしたテクニカルな動きと見られる。 

本日のファンドの動きは、コーン1,900コントラクトの売り、大豆1,100コントラクトの売りと見られている。 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 週末は広範囲(60%)に雨が降ったものの0.5インチ以上の雨量を記録したのは全体の10%程度と概して少なかった。最低気温は30台後半から60度台前半。その後金曜までは概ねドライとなる見込みで、最低気温は30台後半から50度台前半。向こう2日間の朝方、サウスダコタ、ミネソタ西部、ネブラスカ北東部で最も気温が下がり、一部で30度台半ばとなる可能性があるが、霜が降りるまでには到らないだろう。

デルタ地区 今朝テネシー北西部、ルイジアナ中部、アーカンソー北部、ミズーリ南東端で散発的な雨(.10-.50/20%)が降った。週末の最高気温は80台前半から90度台前半。本日はアーカンソーの大部分、ルイジアナ北部、テネシー西部で降雨(.10-.75所により1.5/35%)がある見込み。その後金曜まではドライとなりそう。最高気温は70台後半から90度台前半。 

来週以降は降雨が有益な大豆クロップは殆どみられなくなるだろう。 

 

NWS6-10日天気予報(9月19〜23日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  B(58)  N/A(0.43/1) 
東部コーンベルト  B(61)  N/B(0.46/1) 
デルタ  B(69)  B(0.49/1) 

-- 気温は西部、東部で平年以下の気温にはなっているものの、ある程度予想されており、インパクトは殆どないものと思われる。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(9月3-9日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  35,772  35-45 
大豆  8,582  8-18 
小麦  18,076  20-25 

-- いずれも弱気の数字だが、特に大豆においては先週(約23)に比べ激減しており、本日の主な弱材料の一つとなった。 

 

2)進捗率・作柄 

 

  9/12現在  先週  昨年  平均 
コーン 完熟ステージ   43%  25%  47%  29% 
    収穫率    7%   4%   7%   5% 
大豆 落葉率   29%  13%  35%  22% 
    収穫率    2%  NA   2%   1% 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  指数(今週)  (先週)  昨年 
コーン  5%  10%  27%  44%  14%   97.9   98.4  102.3 
大豆  9%  15%  31%  36%   9%   90.3   91.3   99.5 

-- ともに若干の悪化は予想されていたものの、やや強材料ととられるのでは。。大豆は9週連続の悪化。 

 

3)コミットメントオブトレーダーズ(フューチャーズ・オプションズ) 

ファンドネットポジション 

  9/7現在 
コーン  2,449 コントラクト ロング 
大豆  10,401 コントラクト ロング 
大豆油  6,888 コントラクト ショート 
大豆粕  16,129コントラクト ロング 

-- ほぼニュートラルか。 

 

4)スパークスの99/00クロップ期末在庫予想(百万ブッシェル) 

 

  スパークス  USDA9月 
コーン  1,770  1,785 
大豆  490  460 

-- 大豆は予想外の大きな数字。本日の弱材料となった。 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

緩やかな安値傾向を予想。 

「数セント下値での需要家によるプライシングの意欲は強い。また、12月限210セント台前半は、8月以降無かったレベルであり、誰の目にも安いと映る。反対に、農家はその安い相場で新穀を売ろうとせず、収穫したものはローンに入れてしまい、市場に出回らない。加えて、6月までの2ドル近辺やそれ以下の相場はあくまで98〜100億ブッシェルの生産量を見越した場合の相場であり、もはやそれらを期待できる環境ではない。したがって、コーン12月限の下値はあと3〜5セントである。」というのが、大半の予想家が言わんとしているところではないか。至極まともな意見であり、論理展開には大筋同意できる。 

しかしながら、この意見には相場の勢いの考察に欠けている。7月中旬以降先週まで、市場は、「コーンイールドの悪さ」にその注意を集中させていたにもかかわらず、本日あたりから様相が変わりつつある。収穫が進むにつれて、急に「コーンイールドの良さ」がなぜかクローズアップされてきているのがおもしろい。勿論、悪いという報告もあるはずなのだが、耳に入ってこない。さて、本日USDAの生育状況報告が発表された。アイオワ・イリノイ・ネブラスカ・ミネソタ・インディアナの最大コーン生産州のうち、西部ベルト州(アイオワ・ネブラスカ・ミネソタ)の3州は、収穫進捗がほぼゼロである。しかし、アイオワ・ネブラスカでは、今週末から来週にかけて収穫が本格的に始まると見られている。この3州のUSDA作柄報告を見てほしい。「良好・非常に良好」の範疇が、それぞれ68・76・65と、中西部の中でも群を抜いて高い。つまり、今週末からそれら状況の良い畑でコンバインが走り始めるのである。売り心理に傾きつつある相場を背中からひと押しするには十分な、「高イールド」情報が、耳に届きやすくなるわけだ。 

もう一つ、冒頭の意見に異論。確かに、農家は今年もローンエントリーを増加させるであろう。ローン制度は、彼らにとって売る時期を遅らせることができるという便利な道具である。一方、コーン需要家は、一般的に買いが遅れていると言われている。「買いを遅らせている需要家は、どこかで買いに入らねばならない。」という尤もな意見と、その農家のローン使用予想が、今後1〜2ヶ月の需給逼迫を予想させ、下値を制限する一要因になると言われている。しかし、である。需要者側にも当用買いを続ける選択肢がある。また、「売りを遅らせている農家は、どこかで売らねばならない。」ということも同時に言うことができるはずだ。農家は、今の全体の相場の安値を嫌っているだけでなく、9月・12月や9月・3月の値差のチャンスを取ろうとしている。あと2〜3ヶ月もすれば、供給がわんさか出てくることがわかっている相場で、早めに買い上がる需要家ばかりではないはずだ。つまり、9月中ローン使用が多かったとしても、「腐っても収穫期」であるこの時期に、必ずしも需給逼迫が下値制限の要因となるとは思っていない。 

コーン相場は、緩やかに下降する。 ( F ) 

 

(大豆) 

しばらくは堅調推移。収穫が近づくにつれて下落。 

本日の大豆油が大豆相場を支配した。昨日も述べたが、大豆油にはいくつかの買い材料が出てきているにもかかわらず、シカゴ穀物商品でただ一つファンドが売り越している商品だ。これから、猛烈な勢いで買いが進むことが考えられる。大豆が落ち着きを取り戻すのは、その後になる。買い手は、しばらく我慢か。( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)