(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年9月30日

本日の相場

とうもろこし  --- 高値寄り付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  210-09 1/2  210 1/2  208  208 1/4  -5 1/2  191597  -524 
00 MAR  221 1/4-21  221 3/4  219  219 1/4  -5 1/2  100708  +1494 
00 MAY  226 1/2-27  227 3/4  225  225 1/4  -5 1/4  22228  +324 
00 JUL  232-31 3/4  232 1/2  229 3/4  230  -5  20613  +109 
00 SEP  236 1/2  237  235  235  -4 1/4  3507  +7 
00 NOV    239 1/2  239 1/2  239 1/2  -3 1/2  117   
            350665  +1412 

 

大豆       --- 小幅高値寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 NOV  491-92  497  489  491 1/4  -1/2  92364  -897 
00 JAN  501-01 1/2  506 1/2  499 1/2  500 3/4  -1  25171  +1043 
00 MAR  508 1/2  513 1/2  506 1/2  507 1/2  -1 1/4  10412  -72 
00 MAY  514 1/2-13 1/2  518 1/2  511  513  -1 1/2  12881  +221 
00 JLY  519 1/2-18  524  517  518  -1 1/2  11581  -29 
00 AUG  522  522  518  518  -3  427   
            157170  +312 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  15010  +180  OCT  1639  -31  DEC  275 3/4  -8 1/2  105.54-106.76 
DEC  15230  +130  DEC  1672  -34  MAR  291 1/2  -8 1/2   
JAN  15230  +60  JAN  1705  -36  MAY  301  -8 3/4   
MAR  15410  +90  MAR  1737  -33  JUL  310 3/4  -7 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

在庫報告でコーン・小麦が売られ、大豆が引っ張られる。

今朝発表の在庫報告では、コーンが事前予想幅にも入らぬ程大きな数字(17.96億ブッシェル)となり寄りつき前から大幅安値が予想された。 小麦もコーン同様予想レンジを超えた数字が発表されコーン、小麦が大幅安値寄りつき予想となっていた。 

一方、大豆は在庫報告が予想レンジの下の方であった事、そして朝方発表された輸出成約の数字が大きかった事もあってコーン、小麦とは反対に高値寄りつき予想となっていた。 

実際の寄りつきもほぼ予想どおりとなり、コーンで 3〜4セント安、小麦で7〜8セント安,大豆で小幅高で始まった。 開始直後はどちらかと言うとコーン、小麦の弱さに大豆が引っ張られるという相場付きとなったが、すぐさま今度は大豆の買いが優勢となり一時5セント高まで大豆が上昇し、コーン、小麦もつられ寄りつきレベルをなかなか割れない状況が続いた。 

しかし、マーケット中盤を過ぎると大豆マーケットにも買い疲れの様相が見え、今度は逆にコーン、小麦が大豆を下に引っ張る相場となり、ジリジリと下値を試す展開となった。 終盤、コーンは12月限 208が強烈なサポートラインとなり、結局引けもこのレベルを割ることができず約5セント安、大豆も小幅安値で引ける事となった。 

 

* 本日朝方発表されたコーンの全米在庫数字であるが、前回USDAより予想されていた数字を9,700万ブッシェルも上回り、また市場予想を約1億ブッシェルも上回った事から、市場にはUSDAが98/99クロップの中で’飼料用その他’の需要、もしくは’生産量’を見積り違いをしたのではないかという声が出ていた。 昨年に比べ今年の飼養頭数が増えていることから、見積り間違いであればどちらかというと生産量になると見る向きが多かった。 

本日の在庫報告を受け、10月の需給報告も弱い数字が出るとも連想され、その事が本日の弱材料の一つにもなった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

今週初めから降雨をもたらしている前線もかなり東部へ移動し、昨日は東部ベルト1/4の地域で降雨があった程度となった。 降雨量は0.25〜1.00インチ、範囲はベルト全体の15%であった。 

本日からはベルト全体晴れており、収穫作業も早々に通常のペースに戻ると思われる。 

今後の予想は変わらず、週末にかけて軽い降雨が予想され、降雨量で0.10〜0.75インチ、範囲は55%となっており、今のところ収穫作業に影響が出る程度ではない。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告 (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  700.6  0.0  11,766.9  10,398.5  8224.4  0.0 
大豆  918.0  0.0  6,163.8  7,463.6  4,848.3  18.5 
小麦  774.0  0.0  12,246.1  13,606.6  3,742.1  0.0 
大豆粕  41.7  217.4  6,276.0  8,448.5  268.9  937.6 
大豆油  -2.1  19.2  924.5  1,496.4  43.9  24.4 

-- コーンは予想の下限で弱材料であったが、大豆、大豆粕の数字が予想を上回り強材料となった。 

 

 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,034.5  1,227.1  3,542.5  2,230.4  46,990 
大豆  380.7  523.9  1,315.5  461.7  24,360 
小麦  643.8  422.6  8,504.0  8,480.1  30,620 
大豆粕  233.9  86.1  6,007.1  8,140.5  6,310 
大豆油  39.4  0.0  880.6  1,367.0  1,070 

 

 

3)USDA在庫報告(9月1日現在、単位:10億ブッシェル) 

 

  USDA報告  事前予想平均  事前予想幅  99年6月1日在庫  98年9月1日在庫 
コーン  1,796  1,691  1,627-1,775  3,616  1,308 
大豆  0.348  0.370  0.335-0.417  0.850  0.200 
小麦  2,459  2,353  2,287-2,412  0.945  2,385 

 

--コーン、小麦の数字は事前予想レンジを上回る程、大きな数字となり弱材料。大豆は予想レンジの中で少なめとなり、強材料となった。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

下値余地を意識しながら、プライシングを進めていく方針。 

上記、曖昧な表現となったが、プライシングはこのレベルで”徐々に”進めるのが得策であろう。本日ファンドによる大量売り浴びせにもかかわらず、相場の下落速度が遅かったのは、需要家の心理が210割れを割安と感じており、旺盛なプライシングが壁となったからだ。大半の需要家が12月限200割れまでは全く想定しておらず、つまり今後も下げは加速しにくいであろう。かくして下げしぶっている間に、ローンプログラムの今年度変更・ロシア向け食糧支援などが政府に決定されれば、相場はすぐに215レベルを超えることになる。それが恐い。要するに、これらのニュースがいつ正式決定されるかを予想することは不可能であり、そのリスクを考えると、プライシングを”徐々に”進めていくべきと思う。 

ただ、曖昧の度合いを高めることになってしまうかも知れないが、「下値余地を意識しながら」という部分を解説する。 

単純に考えてみると、今現在相場は決定的な買い材料には不足している。敢えてあげるとすれば、農家のホールド姿勢、需要家のプライシング、ローンプログラム改正と食糧支援への期待というところか。農家のホールド姿勢は、10月のどの時点かには、物理的問題から一時期は必ず崩れる。需要家のプライシングはその性質上、相場の下げをストップする働きはしても、買い上がる圧力にはならない。ローン・食糧支援は、発表のタイミングが全く読めないという意味では決定的ではなく、且つ規模が小さければ織込み済みとされる恐れもある。 

一方、以前述べたように、在庫率を単純に比較すると、下値余地が見えてくる。市場では、先々週までとは打って変わって、「10月にはUSDAがコーンイールド(9月:132.2)を上方修正するのでは。」という見方に変わりつつある。現在でも、新穀在庫率は昨年度を上回っており、これがさらに上方修正されるならば、昨年度の10月上旬現在の相場レベル(12月限210)を相当に下回っても不思議はない。また、現在の買いの中心は商業筋のプライシングであり、ファンドではない。プライシングだけでは、「買い上げる」圧力にはならない。本日ある大手ファンドが、12月限210のプットオプションを1,000コントラクトも買った。買い持ちポジションのヘッジと言われている。本日の同プットの引け値は7-1/2セントだ。つまり、「その大手ファンドは、12月限の下値を少なくとも202-1/2まで覚悟した。」と考えることができる。このことが、すべてのファンドの考え方とは言えないが、「売り下げる」機能を持っているファンドの一部がこのような見方をしていることは確かだ。 

「今、買いか売りか?」と、問われれば、「買い」であり、プライシングは進めていくべきだ。政府の出方によっては、明日にも高騰があり得るからだ。ただ、可能下値幅を決めつけてしまうつもりにはなれない。 ( F ) 

 

 

(大豆) 

9日間、14日間RSIとも52-3とどちらつかずの数字を示している。また移動平均価格も短期平均線が中期と長期の間にありこれも上下どちらにも動ける事を示している。明日と月曜日に例の如く、著名なアナリストからの需給予想が出される。ファンドが20,000コントラクト強のネットロングであると考えられる事から、思わぬ弱い材料が出たときに過敏に反応して下げる可能性はある。 

移動平均線に話を戻すと、短期線(9日間)は中期線(18日間)より9セント程安値にあり、上値には抵抗感がある。逆に長期線(40日間)からはあと2-3セントまできており、ここを抜けると一気に480割れの可能性がある。今日のマーケットは高値を維持できずに安値引けして終わっている。明日は安値の可能性が強い。明日11月限レベル477-8レベルを抜ければ、中期的にファンドがロングから方向転換して売りを浴びせる可能性もある。 

しかし昨日同様大豆の品質について、タンパク含有量が少なく、油分が多いのが今年の特徴との話がトレーダー達から多く聞かれた。これが原因で今日の粕買い/油売りにつながった。実際に各サプライヤーと話をしても確認は取れなかったが、大豆粕の強さが、コーン、大豆をサポートする可能性がある。 

また明日からもう10月になる。カントリーエレベーター等に話を聞くが、大豆の農家売りは例年より遅いという。また搾油メーカー等に聞くと買い付けペースはやはり例年より遅いという。一度マーケットの方向性が出てしまえば、極端に上下する可能性を秘めている事は充分に注意したい。安値の可能性は間違いなくあるが、期近にて480を割れていけば買いをすすめていきたい。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)