(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年10月8日

本日の相場

とうもろこし  --- ほぼ変わらずで寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  203-03 1/2  203 1/2  198 1/4  198 1/2  -4 3/4  189994  -2012 
00 MAR  215 1/4-15  215 1/4  210 1/4  210 1/2  -4 1/2  116325  +3234 
00 MAY  221-21 1/4  221 1/2  217  217 1/4  -4  25944  +259 
00 JUL  226-25 3/4  226 1/4  222  222 1/4  -4  24400  +93 
00 SEP  232  232  229  229  -3  4690  +133 
00 NOV    235  235  235  -1 1/2  118   
            374495  +1842 

 

大豆       --- 大幅高値寄り付き、小幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 NOV  506-07  508  491  491 1/2  +2 1/4  90818  +324 
00 JAN  516-17 1/2  517 1/2  501 1/2  502  +2 1/4  32397  +3040 
00 MAR  525-24 1/2  525 1/2  509  510  +2 1/2  11628  +596 
00 MAY  530-29  530  515  515 1/4  +1 3/4  13111  -47 
00 JLY  534-36  536 1/2  520 1/2  520 1/2  +1 1/4  11742  +189 
00 AUG  532  533  521  521  +1  437  +1 
            164875  +4120 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  15130  -30  OCT  1673  +9  DEC  254 3/4  -4  107.28-107.52 
DEC  15230  +10  DEC  1695  +7  MAR  270 1/2  -4 3/4   
JAN  15290  +30  JAN  1727  +8  MAY  279 1/2  -5 1/2   
MAR  15460  +40  MAR  1758  +6  JUL  289 3/4  -5   
                   

 

本日の相場の動き

発表を受けて大豆が急騰するもコーン、小麦の弱地合につられる。

朝方発表された米国農務省需給報告は、99年産コーンの生産量が94.67億ブッシェルと事前予想の平均より上となり、大豆は26.96億ブッシェルと予想レンジの下限となった。 どちらも予想されていた以上に期末在庫が修正され、コーンは上方、大豆は下方修正となったことから、寄りつき前のコールは、コーンで3〜5セント安、大豆は6〜12セント高と値動きの大きい展開が予想された。 

実際のオープニングはコーンでほぼ変わらずとなったが、大豆は一気に17〜18セント高と急騰を見せ、大豆の堅調さがコーンの下げを抑制させる格好となった。 

しかし、オープニングの17〜18セント高はあまりにも買われ方が性急だったのか大豆が徐々に値を戻し始め、それにつられてコーン、小麦が値をジリジリと下げていく展開となる。 

その後も高騰が冷やされながらも高値場面を続ける大豆の農家の売りが大量に出た事や、ブラジルに十分ではないにしても降雨がもたらされたことが大豆の上値を抑え、コーンも軟調推移となり、期近12月限で2ドルを割りこむレベルとなった。 

引けにかけてこの流れがさらに加速し大豆が急激に値を戻し始め、17〜18セント高で寄りついた相場が結局約2セント高まで値を戻し、コーンも同じく弱含み12月限で4-3/4セント安で引ける展開となった。  

 

各生産地の天気予報および状況

中西部

昨晩は北西部に軽い降雨があり、南部には今朝降雨があった。 現在まで降雨量は0.10〜1.00インチ、範囲で25%となっており、今後2日間で東部に広がっていく見込みとなっている。 降雨量は0.25〜1.25インチ、範囲で35%となる見込みで日曜日、月曜日には晴れるであろう。 

東部に予想されている降雨によって今後収穫作業が遅れる可能性も出てくるが大きな影響はない。 また、西部ベルトは週末には収穫作業に戻り、平年の進捗より早いペースは続くであろう。 

 

NWS6-10日天気予報(10月12〜10月16日) 

 

  気温(平年)  雨量(平年量/日) 
西部コーンベルト  A(53)  N(0.33/1) 
東部コーンベルト  A(56)  N(0.42/1) 
デルタ  A(64)  B(0.44/1) 

− ほぼニュートラルであるが、気温が上がり温暖となるためやや弱材料。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

昨日はほんの少し降雨があった程度で、今週末もドライとなる見込み。 来週初めには南西部に降雨予想あり、降雨量0.10〜1.00インチ、範囲35%の見込みとなっている。 来週降雨が少ないようだと表面の土壌水分が不足気味となり、発芽に影響が出て来ることになろう。 

今後2週間降雨が現状以上にあれば、全体として高単収も期待できそう。 

 

ブラジル 

昨日は南部に降雨が広がった。 降雨量にして0.25〜1.25インチ、所によっては2.25インチ、範囲にして45%となった。 この降雨は徐々に北部に移動していくこととなろう。 降雨量は0.25〜1.00インチ、25%の範囲の見込み。  

この降雨により発芽の状況も良くなろうが、依然北部が土壌水分がもっと必要な状況に変わりはなく、今月末までにある程度の降雨がないと再作付、作付面積の減少ということにもなろう。 

 

 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998-1999   1999-2000  
  SEP  OCT8  SEP  OCT8 
作付面積(百万エーカー)  72.4  72.4  74.1  74.1 
収穫面積(百万エーカー)  70.8  70.4  73.3  72.8 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  37.9  37.0 
         
初期在庫  200  200  365  348 
生産量  2,757  2,741  2,778  2,696 
輸入  4  4  4  5 
・供給合計  2,961  2,945  3,147  3,049 
搾油用  1,590  1,592  1,635  1,630 
輸出用  805  812  895  880 
種子・飼料用  89  89  89  90 
その他  112  104  68  63 
・需要合計  2,596  2,597  2,687  2,664 
期末在庫  365  348  460  385 
農家平均価格($/ブッシェル)  5.00  5.02  4.40-5.20  4.75-5.25 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  SEP  OCT8  SEP  OCT8 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  77.6  77.6 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  71.0  70.9 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.4  132.2  133.5 
         
初期在庫  1,308  1,308  1,699  1,796 
生産量  9,761  9,761  9,381  9,467 
輸入  20  20  10  10 
・供給合計  11,089  11,089  11,090  11,273 
飼料用その他  5,575  5,486  5,575  5,500 
食用・種子用・工業用  1,830  1,822  1,880  1,880 
輸出用  1,985  1,985  1,850  1,925 
・需要合計  9,390  9,293  9,305  9,305 
期末在庫  1,699  1,796  1,785  1,968 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.95  1.95  1.75-2.15  1.65-2.05 

-- コーンは生産量が予想平均 93.81億ブッシェル を上回り、期末在庫も19.68億ブッシェルまで増加したことから弱材料、大豆は生産量が予想レンジの下限であったことから強材料と作用した。 

 

B99/00クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  128.00 (125.00)  5.00 (5.00)   
アルゼンチン  15.50 (15.50)  9.00 (9.00)   
南アフリカ  8.50 (8.00)  1.10 (0.95)   

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  18.00 (17.50)  2.50 (2.50) 
ブラジル  30.50 (30.50)  9.40 (9.30) 

-- 注目の中国は生産量が300万トン上方修正されたものの、今回は据え置きで500万トンのまま。 

 

 

2)コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  10月5日現在  9月28日現在 
とうもろこし  16,985 SHORT   15,419 SHORT 
大豆  18,682 LONG  17,430 LONG 
大豆粕  15,337 LONG  10,942 LONG 
大豆油  15,406 SHORT  18,056 SHORT 

-- コーンのSHORTが予想より少なく弱材料。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

来週1週間の12月限195以下が買いの好機。 

コーン新穀期末在庫率(21.1%)が、6月・7月の今年最安値時と同等レベルとなった。その時期の期近最安値が184であったことは、記憶に新しい。小麦は、コーンと競い合うようにその値を下げて、飼料需要喚起による在庫削減を狙っている。中国のコーン輸出量は、今回の報告では5百万トンに据え置かれたものの、今後も米国産輸出市場を脅かし続けることは間違いない。 

上記のように、現時点で眼前に並べられた要因を見ると、買いに足る材料が見当たらない。単純に言って、超短期的に見るならば、このレベルは売りである。このように買う材料が無い時に、何が底値を形成するかと言えば、これ以上は下がらないという絶対的なレベル感であろう。そのレベル感として、7月につけた期近180台を想定しても良いのではないか。 

本日の大豆相場で、期末在庫2.6%もの減少が大量農家売り圧力に圧倒されたことは印象深い。コーン・大豆産地では、大型農家でも自分の収穫量の半分も保管スペースを保有していることは、きわめて稀である。今年のように、収穫前の売りが極端に少なく、且つ収穫中もこれまで売りを極力抑えてきた農家は、必ず近いうちにコーンにも売り圧力をかけざるを得ない状況が来る。天候にもよるが、大豆の収穫が一段落した来週がその時期になる可能性は高い。そして、本日大豆に見られた巨大な圧力が来週はコーンに及び、大量のプライシング買い注文を圧倒し、コーン相場を下げさせる。そして、一気にこれ以上は下がらないというレベルに達した時、相場に変化が起きる。これまで、底値付近で長らく停滞したという相場は数少ない。12月限月の買いは180台までを意識しながら、進めるべきだ。 ( F ) 

 

(大豆) 

中期的には、本日の引け値付近が安値レベルとなる。 

米国新穀期末在庫率が2.6%も下落し、生産量はとうとう旧穀を下回った。レベル感が変化して、全くおかしくない数字となった。しかしながら、ある程度の生産量下落は予想されていたとは言え、その日の上げ幅がわずか2セント前後。この原因は、短期的にレベル感にねじれを与えるような、短期的圧力が働いたからである。まずは、コーン・小麦に強烈な弱材料があり、これらに大豆粕が引っ張られたこと。それ以上に圧力となったのは、農家による大量大豆売りである。ここまで、じっと売らずに我慢してきた農家は、物理的に今売らざるを得ないものを大量に持っていた。そこに本日前半の10セント以上高の相場は、農家の目にこれ以上ないチャンスと映り、一気に中西部の各地から売り注文が殺到、この引け値となったわけである。 

しかし、今年の高い保管性向から見て、売らざるを得ないものを売った農家が、今後その存在を再び相場から隠し始めるまでに、そうは時間を必要としないはずだ。コーン・小麦は当分軟調となるため、それに影響されることも若干は考えられるが、本日のような大量農家売りがおさまれば、14.5%の期末在庫率を正当に評価するゆとりが与えられる。当分は、現在のレベル付近が安値となると見ている。 ( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)