(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年10月19日

本日の相場

とうもろこし  --- 変わらず寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  202 1/4-02  202 1/4  200 3/4  201  -1 1/4  203322  -2046 
00 MAR  212-12 1/4  213  211 1/4  211 1/2  -1 3/4  135474  +4052 
00 MAY  219 1/4-19 3/4  219 3/4  218  218  -2  30233  +494 
00 JUL  225 1/4-25  225 1/4  223 1/2  223 3/4  -1 1/2  30733  +891 
00 SEP  230 3/4-31  231  229 1/2  229 3/4  -1 1/4  6757  +293 
00 NOV    235 1/2  235 1/2  235 1/2  -1  127   
            422420  +4129 

 

大豆       --- 小幅安値寄り付き、まちまちの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 NOV  493 1/2-94  497 1/2  493 1/2  494 3/4  -1/4  85897  -2941 
00 JAN  503 1/2-04 1/2  508  503 1/2  505 1/4  +1/4  51639  +4964 
00 MAR  512  515 1/2  512  513 1/4  +0  14537  +774 
00 MAY  517-17 1/2  521  517  518 3/4  +1/2  14543  +192 
00 JLY  523-24  527  523  524 1/4  +1/4  13085  -17 
00 AUG    526 1/2  524 1/2  524 1/2  +0  486  +11 
            185728  +3048 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  15520  +70  OCT  1642  +5  DEC  263  +2 3/4  105.21-105.67 
DEC  15580  -40  DEC  1656  +1  MAR  278 1/2  +2 1/2   
JAN  15660  -20  JAN  1687  +4  MAY  287 3/4  +2 3/4   
MAR  15830  -20  MAR  1716  +2  JUL  297 1/2  +2 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

値動きの少ない閑散なマーケット。

寄りつき前は、コーンはほぼ変わらずの予想、大豆はブラジル北部に降雨が見こめることからやや安値の予想であった。 

実際の寄りつきもほぼ予想どおりとなり、コーンでほぼ変わらず、大豆で小幅安値で始まった。 昨日も続き小麦市場において天候懸念からやや買われ始めたが、本日はこの影響が大豆、コーンには波及せず軟調地合で推移することとなった。 

その後も新規材料が不足する中、ほとんど動きのない展開となり、閑散ムードが広がった。 引き続き収穫に理想的な天候が維持され、順調に収穫が進んでいるものの農家の売りも限られていることから、大きなハーベストプレッシャーにもならず値幅の狭いマーケットとなり、引けにかけてもやや売られる程度に止まり、コーンで1〜2セント安、大豆でまちまちの引けとなった。 

本日のマーケットではオープンインタレストがかなり大きくなってきていることに、トレーダーたちの関心も集まってきていた。 ファンドはコーンで1,500コントラクト売り越し、大豆で1,000コントラクトの買い越しとなった。 

 

各生産地の天気予報および状況

中西部

週末はベルト東部で降雨あり、量にして0.10〜0.75インチ、所によって1.50インチ、範囲にして50%の降雨となった。 今週は概ねドライで冷え込む見込み。 

引き続き収穫は平年より早いペースで進んでいて、収穫ロスも少なくなっている。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

昨日は概ねドライであった。 今週末までドライが続く見込みで、水分の不足がコーンの作付を遅らせている状況に変わりはない。 今月末までに降雨が必要な状況で、さもなければ大豆への作付転換が起こるであろう。 

 

ブラジル 

昨日は北部に降雨があり、降雨量は0.10〜0.75インチ、範囲にして10%となった。 今後2日間似たような雨がドライ地域に予想され、 降雨範囲にして北部地域の60%となろう。 

降雨は北部地域の作付に恵みのものとなろうが、さらなる降雨が必要な状況である。  今回の降雨がない地域は、コーンから大豆への転換となる可能性がある。 

 

< 南米天候 6〜10DAYS > 

来週前半に次の前線が予想される。 降雨量はブラジル南部地域で平年並からそれ以上、北部で平年並からそれ以下となろう。 アルゼンチンは平年以下となろう。 

気温はブラジルで平年並からそれ以下、アルゼンチンで平年並からそれ以上となろう。  

 

本日の発表等

1)受渡可能在庫 (千ブッシェル) 

 

  10月15日  前週  前年同期 
コーン  6,826  6,749  6,940 
大豆  4,966  5,802  9,165 
小麦  40,990  40,935   35,601 

インパクトなくニュートラル。 

 

 

2)ローンデータ (百万ブッシェル) 

−コーン− 

  10月12日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.2  unch      21.5   unch    1,118.6   1,140.4 
1998crop  136.3  - 18.6      15.6     2.0    1,598.9   1,750.8 
1999crop  44.0  15.1       0.0   unch      0.8     44.8 

−大豆− 

  10月12日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.1  unch        6.7   unch    259.5   266.3 
1998crop  18.0  - 2.7       5.2    0.7    316.6   339.8 
1999crop  14.0  9.0       0.0   unch      0.2    14.2 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今週、遅くとも来週までが今年最後の買いチャンス。 

農家売りが少ないと言われている。イリノイ州中部の、あるカントリーエレベータは今週でその倉庫がほぼ満杯となるが、そのコーンのうち、エレベータ買い取り玉はわずか3%で、残りは全て農家保管玉であると言う。わずか、3%である。 

10月の衝撃的な需給報告から2週間目となり、相場は徐々に高い期末在庫量を呑み込んでいった。まだ今後数日間は安値トレンドが続くと予想するが、その理由は、収穫の急速な進捗により、保管スペース難のコーンが市場に出回るからのみである。そして、長くを待たずして、この下げ理由は消滅する。なぜなら、先日の緊急補助金で当座資金を得た農家が、手厚いLDP・ローン制度の下で、保管スペース内にあるコーンを現在のレベルで売らねばならない理屈はきわめて少ないからである。(昨年は、それでもローンレート以下で売る農家が多数いたが、これはLDP制度の実質元年であったため、そのうまみを知らない農家があまりにも多すぎたせいだ。)冒頭に述べたような、カントリーエレベータの買い取り玉が著しく少ない事は、農家の多くがよくLDP制度を理解し、その伝統的な売りスタイルを一変させたことを如実に物語っている。 

一般的に、農家は例年収穫期終了までに生産量の約30%を売却すると言われる。今年は、確実にその数字が少ないため、多く見積もっても約25%。上記の理屈で言えば、70億ブッシェル以上が売られないまま、年を越すことになる。言うまでもないが、この数字は非現実的であり、70億ブッシェルがそのまま新年を迎えれば、世界の食糧事情は大混乱である。絶対にあり得ない数字だ。では、農家の保管性向に変化を与える者は誰か?70億ブッシェルに越年されては困る需要家である。需要家は、何をすれば変化を与えられるか?買い価格をローンレート以上に引き上げることである。(逆に言えば、引き上げなければ、需要は満たされない。) 

ローンレート以上の現物価格を形成する定期相場レベルは、今のところ12月限215以上と見られる。つまり、12月限相場は早晩220レベルまでは到達すると見ている。南米の作付け状況、中国の輸出意欲などの不安定要因はあるが、需要が満たされなければそれらを無視して相場は上昇する。今後数日の軟調場面で、安値を多めに拾っていくべきだ。 

「今年の農家は、賢い。」 ( F ) 

(大豆) 

しばらく上下とも動きづらい展開。 

昨日に続き各サプライヤー、エレベーターに収穫状況を聞いてみたが、単収がいいという話は聞かれなかった。ただとあるトレーダーから聞いた話では、一部農家にて自社ビンに入りきれない大豆はカントリーエレベーター等にも持ち込まず、そのまま売り物としている例があるとの事。これはコミッションハウスも認識しておりハーベストプレッシャーがやはり価格の頭を押さえている。それと農家は自社ビンに保管した大豆ですら早めの売りを考えているという話もあった。以前にもレポートしたが、農家の中には大豆を早めに売り切ろうとする保守的なやり方を変えないものがまだかなりいるようだ。 

生産量の更なる低下懸念も根強くあるが、しばらく(11月限の切り落ちあたりまで)上値もそんなに心配しなくて良いと考えている。ただ11月限にて5ドルが大きな抵抗線となっているが、ここを超えて引けたときは要注意。ファンドの大きな買いのきっかけになると考えられている。またコーンにてファンドが保有している50,000コントラクトを超えると思われるネットショートも要注意。ショートカバーが入り出せば大豆も残念ながら影響は受ける。大豆のファンドロングはまだ30,000コントラクト程度であり歴史的に見て余裕がある。 

上下ともに動きづらい相場ではあるが、相対的に見て下値よりは上値が危険といえる。様子を見るにしても多少は拾っておかねばならないであろう。前日より安値が出れば少しずつ拾っていく方針でいきたい。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)