(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年11月4日

本日の相場

とうもろこし  --- やや高値寄り付き、やや高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  202-02 1/4  202 3/4  201 1/2  201 3/4  +1/4  196827  -1484 
00 MAR  212 1/2-12 1/4  213  211 1/2  212  +0  165067  +3432 
00 MAY  218 1/2-19  219 1/4  218  218 1/2  +1/4  35376  -29 
00 JUL  224-24 1/4  225  223 3/4  224 1/4  +1/2  36628  +1572 
00 SEP  231  231 1/4  230 1/4  230 1/4  +1/4  8002  +109 
00 NOV    236  236  236  +0  225   
            460162  +3706 

 

大豆       --- ほぼ変わらず寄り付き、やや高値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 NOV  473 1/2-73  476  472 1/2  474 3/4  +2 1/4  8395  -3907 
00 JAN  483 1/2-82  486 3/4  482  485 3/4  +3 1/2  92122  -1777 
00 MAR  489-89 1/2  493  488 1/2  492 1/4  +4  22380  -1185 
00 MAY  494 1/2-95  498 1/2  494  497 3/4  +3 3/4  15671  +595 
00 JLY  499 1/2-500  503 1/2  499 1/2  502 3/4  +4  17444  +1040 
00 AUG    504  502  502  +4  758  +35 
            164056  -4992 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  15440  +380  DEC  1606  -2  DEC  259 1/4  +0  104.44?104.85 
JAN  15310  +280  JAN  1633  -1  MAR  275 1/2  +1/4   
MAR  15250  +170  MAR  1665  +1  MAY  286  +1 1/2   
MAY  15240  +150  MAY  1696  -1  JUL  296 1/4  +1 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

ロシア向け食料援助の話から大豆粕が買われたが、コーンは値幅の狭い動き。

本日のマーケットはロシア向け食料援助の話が流れ、内容として商品別割り当て額の一部が牛肉から大豆粕や飼料穀物に変わるというものであったことから、最近特に堅調地合であった大豆粕が活発に買われる展開となった。この流れをうけてコーン、大豆ともに一時は堅調ムードも漂ったが、結果的にはボリュームも限られ、どちらかというと閑散なマーケットとなった。 

朝方発表された輸出成約数量がコーンは予想レンジの高めであったことから、やや高値の寄り付きが予想され、実際のオープニングもやや強含みの展開で始まった。 一方の大豆は輸出成約が予想レンジの低めであったものの寄り付きはほぼ変わらずとなる。 その後は、最近活況を呈している大豆粕が本日もロシア向け食料援助の話が伝わって大きく買い上げられ、強含みの展開となっていく。 大豆粕市場においては、今年の米国産大豆のタンパク含有量が低いことからが強材料視され、堅調に推移していく展開となった。 

しかし大豆粕以外は大きな動きにはならなかった。特にここ最近2ドル近辺の狭いレンジで動いているコーンマーケットは、今日も大きな動きはなくスローな動きとなる。 大豆は大豆粕に引っ張られるものの、輸出成約数量が低かったこと、南米のドライ懸念の減少、そしてブラジルにおいては初期の段階で水分が不足していたことによりコーンから大豆に作付転換が行われ、南米産大豆の作付面積の増加が予想されたことも上値を抑える要因となった。 

市場には農家援助策が今後の農家の売りのホールド姿勢を強めるという見方もあって、今後の相場展開を強く見る向きも多く、大手ファンドの大量のコールオプション買いも見られたが、結局コーン、大豆ともに大きな上昇はできずやや高値で引ける展開となった。 

本日のファンドはコーンで200コントラクトの売り越し、大豆で800コントラクトの買い越しと考えられている。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

中西部

昨日はドライで今後も週末までは概ねこの状態が続きそう。 来週前半には限られた北部地域に降雨予想されるが、量にして0.10〜0.35インチ、範囲にして15%に止まる見込み。 小麦の西部地域において水分が不足気味となっており、今のところ改善の兆しは出ておらず生育にも影響が出る懸念がある。一方、東部地域は水分に潤沢にあり問題はない。 コーンの収穫は概ね今週には終了するであろう。  

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

昨日は降雨があったが、降雨量は0.10〜0.50インチ、降雨範囲は10%と限定的であった。  ドライな天候は土曜日まで続く見込み。 日曜日と月曜日前半に量にして0.25〜0.75インチ、範囲にして30%の降雨が北部地域に予想される。コーン、大豆の作付けは現在土壌水分も潤沢にあるゆえ順調に進むであろう。 小麦も水分が十分であることから生育も順調に推移している。 来週始めに気温が下がり冷え込むこととなるが、霜害など大きな影響はでないであろう。 

 

ブラジル 

昨日は西部地域に降雨あり、量にして0.25〜0.75インチ、範囲は20%となった。 今後5日間このような降雨が続く見込みで、降雨量は0.25〜1.00インチ、範囲は70%となろう。 この雨により発芽のための水分は十分に保たれることとなろう。 

 

< 南米天候 6〜10DAYS > 

降雨量はブラジル南部とアルゼンチンでは平年並からやや少なめだが、ブラジル北部においては平年以上が予想される。              

気温の方はアルゼンチンが平年以下、ブラジルも特に南部でかなり下がる可能性がある。  

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告 (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  1,319.8  0.0  17,045.1  14,737.7  8,418.0  0.0 
大豆  730.3  0.0  10,244.3  10,374.2  5,364.3  18.5 
小麦  357.0  0.0  14,919.6  15,891.9  3,357.5  0.0 
大豆粕  117.8  26.5  1,778.8  2,385.1  1,283.6  26.5 
大豆油  7.9  0.0  115.7  284.7  87.6  0.0 

-- コーンは強材料、大豆は予想を下回り弱材料となった。 

 

 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1171.7  1133.6  8627.1  6536.1  48,900 
大豆  1027.2  719.8  4880.0  3888.6  23,950 
小麦  633.0  469.0  11562.1  11349.4  30,620 
大豆粕  137.9  124.9  495.2  564.3  7030 
大豆油  10.7  0.4  28.1  84.2  910 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

中期・短期の相場上昇を予想。  

10月8日のUSDA報告からの急落以来本日まで、12月限の引け値範囲はわずか3-3/4セントである。決定的な相場決定要因がないように見えることと共に、約1ヶ月間に4セントも動いていない現実が、ボックス圏相場論者を増加させている。本日の現物相場急上昇は、農家・エレベータのヘッジ売り減少を明示しており、そこからの定期市場売りは少なかった。ファンドは本日ほぼニュートラル。本日のセッションで前半の相場上昇を押さえ切る売りを主に出したのは、ボックス圏に慣れきったローカルトレーダーと考えられる。一般的に現物相場動向は時間差をおいて定期相場に影響すると言われるが、現物市場が明確な上昇基調となったのは先週である。定期相場がボックス圏を脱するのは近いと見ている。一度脱すれば、投機筋の売りポジションは、その時に巻き返されることになる。 ( F ) 

 

(大豆) 

徐々に相場は上昇。しかし、天井は低い。 

大豆粕が大豆を引っ張った。ロシア食糧支援で大豆粕の割り当てが増加するとの話や、農家の大豆売り渋りから搾油量が減少→期近大豆粕品薄感が出ていること、それから新穀大豆の蛋白質含有が低いことが買われた要因であった。ある大手搾油業者によると、新穀大豆の蛋白質含有量は西部ベルトで46-47%(旧穀47.5%)、東部ベルトで47-48%(同48-49%)と約1%も低くなっていると言う。つまり、期近の大豆粕現物タイト感によって買われたわけであり、これはまだ当分要因としては継続するであろう。しかし、その現物逼迫感を支えている需要面、特に好調に見える大豆粕輸出需要に関しては、長くは継続しない可能性が高い。中国は大豆・菜種の油糧種子を大量輸入しており、大豆粕・大豆油などの製品輸入が今後高まるとも考えにくく、インドはその大豆粕アジア向け輸出価格を徐々に下げてきている。そのように米国産大豆粕需要の足元は、一見ほどはしっかりしていない。大豆油については言うまでもないが、マレーシアのパーム油在庫は史上最高レベルであり、中国は大豆粕と同様の理由で輸入余地は少なく、大豆油相場が本格的に持ち直すのは、かなり先になりそうだ。それらを総合すると、短期的には大豆相場は本日のように大豆粕主導で堅調となるであろうが、中長期にわたる傾向ではなさそうだ。( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)