(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年11月10日

本日の相場

とうもろこし  --- 安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  199-98 1/2  199  195  195 1/4  -5 1/2  185849  -6437 
00 MAR  210 1/4-10  210 1/4  207  207 1/4  -4 3/4  174208  +4355 
00 MAY  217-16 3/4  217 1/4  214  214 1/4  -4 1/2  35604  +334 
00 JUL  222 1/4-22 1/2  222 3/4  220  220 1/4  -4 1/2  39705  +1131 
00 SEP  229-28 3/4  229  226 1/2  226 1/2  -4 1/2  8242  +51 
00 NOV    234  232 1/4  232 1/4  -3 3/4  213  +1 
            462195  -525 

 

大豆       --- 安値寄り付き、大幅安値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 NOV  465 1/2  468  457 1/2  458 1/4  -12  4219  -1127 
00 JAN  473 1/2-72  476  465 1/2  466  -13  89137  -1247 
00 MAR  480 3/4-79 1/2  482  472 1/2  473  -12 1/2  24011  +291 
00 MAY  485 3/4-84  488  478  478 1/4  -12 1/4  15968  -21 
00 JLY  491 1/2-90 1/2  493  483  483 1/2  -12 1/4  19408  +616 
00 AUG    493 1/2  482  482  -13  835  +46 
            161350  -1250 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  14940  -390  DEC  1583  -30  DEC  248  -5 1/2  104.45-105.11 
JAN  14810  -330  JAN  1606  -32  MAR  264 1/2  -5 1/4   
MAR  14710  -340  MAR  1640  -31  MAY  274 3/4  -5   
MAY  14610  -410  MAY  1674  -30  JUL  284 3/4  -4 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

需給報告が弱材料。ファンド売りからコーン・大豆とも下げる。

セッション前に発表された需給報告が弱い内容であった事から売られる事となった。 

コーンは新穀の期末在庫が20億ブッシェルを越える予想となった為、オープニング直後からファンドの売りを浴びた。ファンドは最初の一時間だけで4,000コントラクトもの売りを浴びせたと考えられている。10日間移動平均価格をも下回り、7月14日以来の安値を早々につけた。価格を更に押し下げた理由に、中国が国内のコーン価格を下げたとのニュースが確認された事が挙げられる。これにより中国は今後、積極的に輸出マーケットに登場してくると考えられた。小麦も期末在庫が心理的なサポートラインであった10億ブッシェルを超えた為、ドライ懸念にもかかわらず売られ、これが更にコーンの足を引っ張った。またオーツが契約新安値を更新した事もコーンには安値の原因となった。 

大豆も期末在庫が1,000万ブッシェル増加された事がきっかけとなりファンドの売りを浴びた。オープニングは予想レンジの4-5セント安で始まったが、南米の天候が理想的に推移していることが更に焦点となり、11月限470割れと8月13日以来の安値を付ける事になった。さすがにこのレベルでは一旦サポートされるも南米の生産量は今後増加してくるのではとのニュースが流れ、安値から大きく戻すには至らなかった。 

しばらくこのレベルにてもみ合いが続くも、昼過ぎになりファンドが更に売りを仕掛けるとマーケットは一段と値を下げ、結局本日の安値圏での引けとなった。 

本日のファンドポジションはコーンにて9,000コントラクトのネットショート、大豆にて6,000コントラクトのネットショートであったと考えられている。 

 

需給報告結果 

(大豆3品) 

大豆生産量は予想平均(26.86億ブッシェル)をやや下回った(26.73億ブッシェル)ものの、搾油量を2,000万ブッシェル、輸出量を1,500万ブッシェル減少させた為、期末在庫は3.95憶ブッシェルと前月の3.85憶ブッシェルから増加する事となった。また旧穀のアルゼンチン産大豆の期末在庫を90万トン増加させた事、新穀のアルゼンチン、ブラジルの大豆生産量をそれぞれ50万トンづつ増加させた事も上記需要の減少をもたらすことになっている。 

大豆粕も南米産大豆の生産増加予想の影響から輸出を減らしているが、生産量予想もその分減らしており期末在庫に変りはない。 

大豆油は生産量、期末在庫とも減少しているが、事前予想よりまだ多く、弱い内容と考えられた。 

(コーン) 

生産量は予想平均(95.04憶ブッシェル)をやや上回った(95.37憶ブッシェル)。輸出、国内需要等その他は全く前月と変らず、期末在庫は生産量が増加した分増えている。20億ブッシェルの大台を越えた期末在庫は(20.39憶ブッシェル)増加した数量以上に心理的に弱い材料と考えられた。 

中国の輸出量が増加されるのでは?と考えられていたが、前月と変らずに500万トンのまま据え置かれた。また南ア、アルゼンチンも含め、生産量・輸出量ともその他の国では前月から変りはなかった。 

 

各生産地の天気予報および状況

中西部

本日中西部にて散発的な降雨が見込まれるが、降雨量0.10-0.25インチ、範囲15%の限定的なもの。冬小麦地帯は約60%の範囲で土壌水分が不足していると考えられる。今後10日間にもまとまった降雨は期待できず、初期の生育状況はよくない。このままの状態で冬を向かえた場合、ウインターキル等の影響を受けやすく、生産量の減少につながる恐れがある。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

コーン、大豆、ひまわりの作付けは順調に進んでいる。気温の低下による霜の被害は、幸いほとんど見られなかった。今週後半は気温の上昇が予想されており、霜の懸念はしばらくない。来週には平年よりやや多めの降雨も予想されており、初期の生育に今のところ問題は見られない。 

ブラジル 

コーンと大豆の作付けはほぼ平年並みの進捗まで回復している。初期生育状況も問題は見られない。土壌水分過多から作付けが遅れている地域はごく限られた一部にて、大勢に影響は見られない。 

< 南米天候 6〜10DAYS > 

アルゼンチンは平年よりやや高めの気温、平年よりやや多めの降水量を予想。 

ブラジルは全体に平年並みの気温、中北部では平年並みの降水量、南部では平年より少なめの降水量を予想。 

 

南アフリカ 

先週末から今週にかけてコーン作付け地域2/3に降雨があったが、まだ土壌水分は充分とはいえない。特に問題が見られるのは南部地域。今週中に降雨があればストレスは解消される見込みだが、雨を逃した場合ダメージの懸念がある。 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998-1999   1999-2000  
  OCT  NOV10  OCT  NOV10 
作付面積(百万エーカー)  72.4  72.4  74.1  74.1 
収穫面積(百万エーカー)  70.4  70.4  72.8  72.8 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  37.0  36.7 
         
初期在庫  200  200  348  348 
生産量  2,741  2,741  2,696  2,673 
輸入  4  3  5  3 
・供給合計  2,945  2,944  3,049  3,024 
搾油用  1,592  1,590  1,630  1,610 
輸出用  812  801  880  865 
種子・飼料用  89  89  90  90 
その他  104  116  63  64 
・需要合計  2,597  2,596  2,664  2,629 
期末在庫  348  348  385  395 
農家平均価格($/ブッシェル)  5.02  5.00  4.75-5.25  4.55-5.15 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  OCT  NOV10  OCT  NOV10 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  77.6  77.6 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  70.9  70.9 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.4  133.5  134.5 
         
初期在庫  1,308  1,308  1,796  1,796 
生産量  9,761  9,761  9,467  9,537 
輸入  20  19  10  10 
・供給合計  11,089  11,088  11,273  11,344 
飼料用その他  5,486  5,489  5,500  5,500 
食用・種子用・工業用  1,822  1,822  1,880  1,880 
輸出用  1,985  1,981  1,925  1,925 
・需要合計  9,293  9,292  9,305  9,305 
期末在庫  1,796  1,796  1,968  2,039 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.95  1.95  1.65-2.05  1.60-2.00 

 

B99/00クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  128.00 (128.00)  5.00 (5.00)   
アルゼンチン  15.50 (15.50)  9.00 (9.00)   
南アフリカ  8.50 (8.50)  1.10 (1.10)   

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  18.50 (18.00)  2.80 (2.50) 
ブラジル  31.00 (30.50)  9.40 (9.40) 

 

本日のトーメンの意見

 

しばらくはレンジ内の取引継続を予想。

弱い需給報告ではあったが、ここまでの下げは行き過ぎを感じている。ここからの下げは、もしあってもコーンで5セント、大豆で15セントとみている。コーン・大豆とも南米の良好な状況を先取りした上での価格と了解している。しかし、20億ブッシェルを超えたコーンの期末在庫、昨年を大きく上回り4億ブッシェル近い大豆の期末在庫には敬意を払わねばならない。農家売りが出てこないといえども、潤沢な期末在庫、南米の順調な天候から、しばらく上値に向かう事は難しいかもしれない。 

コーンは本当に農家売りが少ない。しかし少なくてこの価格ゆえ、逆に今後価格が上がってきた場合には売りプレッシャーがかかる。大豆はすでに多くの農家がLDPを取っている。農家がLDPを取ったレベルは今のレベルよりも20セント程度上であった。農家はLDPはとったが大豆はまだ売らずにホールドしているものがほとんどである。気持ちではすでに20セント損をしていると感じているであろう。したがい今後20セント程度価格があがってくれば、農家の中にはとりあえず手仕舞いからの売りをだすものが出てくる。コーン・大豆とも上値には農家売りが控えており、上値のリスクも少なくなっている。 

今後、南米が順調に推移しても下値はそうはないと感じている。また急に需要が増加する事も考えずらい。コーン・大豆ともオープンポジションは大きいが、しばらく緊張感を保ったままレンジ内での取引が継続されるであろう。 

南米の天候以外にしばらくマーケットの大きな要因がない。次ぎに気に留めておきたいのは11月19日のオプション取引の限落ちか。特にコーンはオプションでファンドが大きなショートを抱えている。単純に乗り換えをするだけの可能性が大きいが、何かをしなければいけないと考える事は、なにかをするきっかけになる場合がある。今回の場合、ひょっとしたらショートカバーがなされるかもしれない。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)