(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年11月23日

本日の相場

とうもろこし  --- 小幅安値寄り付き、小幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  193 1/4-93  195 1/4  192  194  +1/4  140542  -14670 
00 MAR  204 1/4  206 1/2  203  205 3/4  +1/2  208017  +5962 
00 MAY  211 3/4-11 1/4  213 1/2  210 1/4  212 3/4  +1/2  46301  +565 
00 JUL  218-18 1/4  220 1/4  217 1/4  219 1/2  +1/2  45773  +1348 
00 SEP  224 3/4-25  227 1/4  224 1/4  226 1/2  +1/4  9959  -170 
00 NOV    233 1/4  233 1/4  233 1/4  +1  245  +11 
            474219  -5912 

 

大豆       --- 小幅安値寄り付き、小幅高値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JAN  466-65 1/2  471 1/2  462 3/4  468 3/4  +3/4  84236  -910 
00 MAR  472-72 1/2  478 1/2  469 3/4  475 1/2  +1 1/4  29241  +43 
00 MAY  479  485 1/4  476 1/2  482 1/4  +1 1/4  19272  +342 
00 JLY  485 1/2-84 1/2  491 1/2  482 1/2  488  +1 1/4  21555  -185 
00 AUG    491  487 1/2  488 1/2  +1 1/2  1552  +2 
00 SEP    493  484  487 1/2  +2  388  +4 
            165548  -781 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  14750  -60  DEC  1626  -14  DEC  243 1/4  -1/4  104.05-104.65 
JAN  14640  -20  JAN  1644  -11  MAR  259 1/4  +0   
MAR  14570  +20  MAR  1674  -12  MAY  269  -1/2   
MAY  14600  +60  MAY  1705  -8  JUL  278 1/2  -1   
                   

 

本日の相場の動き

マーケット中盤まで弱含んだが、終盤値を戻す展開。

本日のマーケットは、前半は売られる相場展開となったものの、正午12:00を境にムードが一転、後半は強含みの展開となった。 

朝方発表されたセンサスビューロー10月度月間搾油高の数字が、大豆粕、大豆油の在庫が多く、搾油高も比較的少なめとなったことから、大豆関連全般に弱材料視され、大豆関連商品は寄り付きから弱含みの格好となった。 

一方のコーンも大豆関連に引っ張られ同じく弱めの寄り付きとなり、その後もコーン、大豆ともに弱材料が目立つ展開から軟調推移となっていった。 主な弱材料としては、韓国が飼料用小麦を探している、日本がNON GMO大豆として中国産大豆を買い付けるのではといった噂、そして小麦市場がパキスタンが米国産小麦を見合わせるのではといった観測から急落していたことも弱材料として作用して、コーンで一時約2セント、大豆で約5セントの下落となった。 

とは言えサンクスギビング週間に入っているマーケットでは取引ボリュームも限られていたことから、膠着状態のような展開が続いた。 しかし、それが正午近くになってくると徐々に買い戻され始めていく。 コーン、大豆ともに下げていたマーケットが徐々に値を回復していき、正午を越えたころにはマイナスからプラスへと転じる展開となっていった。 この相場回復局面を作った要因は新規材料ではなく、強いて挙げれば注目されている南米の生産地の状況は言われているより水分が不足しており、今後再度懸念材料として浮上してくる可能性が高いという、目新しさに欠けるものであり、実際は連休前のショートカバーが値を戻す大きな要因になったと考えられている。  

その後、コーンで約1-1/2セント高、大豆で約4セント高まで買われたが、引けにかけて徐々に勢いを無くしていき、結局はコーン、大豆ともに小幅高で引ける展開となった。 

本日のファンドポジションは、コーンにて4,000コントラクトの買い越し、大豆にて600コントラクトの買い越しであったと考えられている。 

尚、サンクスギビングにて11/25(木)はCBOTは休場となりますが、前後の11/24、11/26は終了が12:10に前倒しとなります。 

 

各生産地の天気予報および状況

米国大平原地域・中西部

昨日の大平原地域は北部と東部に降雨あり、0.25〜1.00インチ、範囲45%となった。 今週の残りは概ねドライとなりそう。 この雨によりネブラスカ、カンサス北部の土壌水分改善は見込めそうだが、引き続き南西部の水分は不足している。 中西部の冬小麦地帯も明日までに似たような降雨量が予想され、範囲は55%となる見込み。 この雨により西部地域に改善が見られそう。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

昨日は降雨があったものの、量にして0.10〜0.50インチ、範囲は10%以下と限られた。 今後2日間降雨が続く見込みで量にして0.25〜1.00インチ、範囲にして45%となろう。 この降雨は南部地域には恵みの雨となりそうだが、北部地域は発芽に問題が起きないよう降雨が望まれるところ。 この降雨も限定的であるため小麦の収穫には影響も少ないであろう。 

 

ブラジル 

昨日までに北部、東部の限られた地域に降雨があり、量にして0.25〜1.00インチ、範囲にして15%となった。 今後3日間も限定的な雨となる見込みだが、週末にかけて降雨量、降雨範囲ともに増えてきそう。 0.25〜1.00インチ、範囲は60%と予想されている。 今後の水分供給に問題なければ、コーン、大豆の初期成育に大きな問題はなさそう。  

 

< 南米天候 6〜10DAYS > 

アルゼンチンは平年並みの気温、そして北部は平年並、南部は平年以下の降水量と予想される。 

ブラジルは平年以下の気温、降水量は平年並みから平年以上と予想される。 

 

南アフリカ 

昨日は概ねドライであったが、今後明日から金曜日にかけて量にして0.25〜1.00インチ、範囲にして65%の降雨が予想される。 この雨により、土壌水分、生育の改善が見られるであろう。 

 

 

 

本日の発表等
1)センサスビューロー10月度月間搾油高

 

  99年10月  99年9月  昨年同期 
大豆粕生産量(トン)  3,322,488  2,949,427  3,199,767 
大豆粕在庫量  410,480  283,961  233,690 
大豆油生産量(千ポンド)  1,692,503  1,528,768  1,628,252 
大豆油イールド(lbs/ブッシェル)  11.26  11.43  11.23 
大豆油在庫(千ポンド)  1,614,263  1,519,576  1,421,160 
大豆搾油高(ブッシェル)  150,248,631  133,765,062  144,980,384 

−大豆搾油高は予想の範囲内だがやや少なめ、大豆粕、大豆油の在庫が予想より多めとなった。 この数字は大豆関連全般に弱材料と作用した。 

 

 

2)受渡可能在庫 (千ブッシェル) 

 

  11月19日  前週  前年同期 
コーン  14,614  15,965  14,217 
大豆  5,804  5,548  6,155 
小麦  37,128  37,475  31,286 

- コーン,大豆ともに予想範囲内にてニュートラル。 

 

3)ローンデータ (百万ブッシェル) 

−コーン− 

  11月16日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.1  unch      21.5   unch    1,118.8   1,140.4 
1998crop  57.6  -5.6      27.5   2.1    1,668.4   1,753.5 
1999crop  358.3  88.2       0.0   unch      6.3     364.6 

−大豆− 

  11月16日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.1  unch        6.7   unch    259.5   266.3 
1998crop  8.5  - 0.9       8.0    0.6    323.5   340.0 
1999crop  133.0  19.0       0.0   unch      2.2   135.2 

−コーン、大豆ともニュートラル 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

短期的にはファンドのショートカバーから値戻しを予想するが、上昇も限られる。 

本日のマーケットは前半大豆関連商品が弱含んだことからつられてコーンも中盤まで軟調推移となったが、大豆関連が値を戻すとコーンにもすばやくファンドのショートカバーが入ってきた。 昨日のマーケットと同様アルゼンチン北部とブラジル南部、そしてUS産冬小麦地帯に水分が足りずドライ懸念が引き続き残るというのが買われた要因として挙げられているが、そのような理屈よりは現在大きくなっているショートポジションをとにかく休み前にある程度カバーしておきたいというのがトレーダーの心理であろう。 昨日のファンドの買い越しは3,000コントラクト、本日で4,000コントラクト、この2日間で7,000コントラクトに及んだと見られている。  逆に解せばこれだけファンドのカバーが入っても上昇はこの程度であることを考慮するとある程度の売りも出ていると考えることができる。 

短期的にはショートカバーが一巡するまで値を戻す展開を予想するが、今のところ買い上げていくだけの材料に乏しく上値も限られるであろう。  中長期的には、やはり今年も潤沢ともいえる期末在庫からしてあまり大きな上昇もなく、値幅の狭い動きになると予想するが、今年の秋の米国の異常ともいえる晴天続きは来年の生育時期の天候に懸念を抱かせ、そして南米で懸念されるラニーニャ現象も気になるところであり予断を許さない展開もないとは言えない。  

 

(大豆) 

今週は閑散なトレードを予想。しばらくはレンジ内トレードの継続。 

価格は上下したが昨日同様に閑散としたトレードとなった。一部ファンドがトレードに参加したに過ぎない。コミッションハウスからはオーダーが少なすぎて涙が出てくる、と半分冗談半分本気?のコメントがあったくらいだ。ファンド、ローカルのトレーダー達の中にはすでに休暇を取っているものも多くいるようだ。またこの価格に嫌気がさしている農家も早々と家族旅行をしている為、現物マーケットも売り物がなく開店休業状態に陥っている。 

しばらくはレンジ内トレードの継続を予想するが、次ぎに相場を大きく動かす要因になりえるのは南米の天候に他ならない。ラニーニャにあたっている今年は一般に南米にて単収が落ちるのでは?という懸念があるが今の所は順調だ。天候に大きなインパクトが出て来ない場合上値は限られてくる。農家はすでに10億ブッシェルを超えるLDPを取っているが、まだ売りに出さずに待っている状態。農家がLDPを取り始めたレベルは480-500からであり、今のレベルでは差損が発生している。農家の心情として、自分が損しないレベルまで戻せばある程度の売りが出てくる事になる。大きく上げると目に見える期待があれば別だが、今の状態では上値抵抗は大きいといわざるをえない。下値は底値が見えてこない事から究極的には7月の安値4ドルを唱えるものもいるが、8月の安値445近辺までもいかないであろうという見方が一般。手持ちの資金に余裕のある農家は意地でもうってこないであろう。来年の事を言うと鬼に笑われそうだが、アメリカは大統領選挙の年にあたる。例年であれば農家の票の掘り起こしのため何らかの価格上昇政策が言われる可能性が高い。ただそれも年明け以降の話になるであろうが。 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)