(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

1999年11月30日

本日の相場

とうもろこし  --- 小幅高値寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
99 DEC  188 1/4-88 1/2  189 1/2  187  187 1/2  -1/4  54810  -42786 
00 MAR  201 1/2-02  202 1/2  200  200 1/2  -1/2  228768  +8036 
00 MAY  209 1/2  209 3/4  207 1/4  207 1/2  -3/4  50371  +1750 
00 JUL  216 3/4  217  214 1/4  215 1/4  -1/2  51392  +2512 
00 SEP  224  224  221 1/4  221 1/2  -1  11012  +508 
00 NOV    229  228 1/2  228 1/2  +0  247   
            423646  -27836 

 

大豆       --- 小幅高値寄り付き、大幅高値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JAN  468 1/2-69  477  468 1/2  476 1/4  +8 3/4  81112  -1471 
00 MAR  476-76 1/2  485  476  483 1/4  +8 1/4  29493  -136 
00 MAY  482 1/2-82  490  482  489 1/2  +8 1/4  19875  +84 
00 JLY  488 1/2-88  496  488  495  +7 3/4  20909  +57 
00 AUG  491  496  491  495  +7 1/2  1616  +21 
00 SEP    493  492  493  +5  426  +18 
            162601  -1484 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  15070  +380  DEC  1690  +60  DEC  233  +2 1/4  101.60-102.20 
JAN  14870  +330  JAN  1694  +44  MAR  249 1/2  +1   
MAR  14690  +210  MAR  1721  +41  MAY  259 3/4  +1 1/2   
MAY  14680  +210  MAY  1748  +37  JUL  270 3/4  +1 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

南米の天候を背景に大豆が買われるも、コーンに波及せず。

ブラジルの大豆作付けが平年比遅れていること、南部ブラジルの土壌水分に対する懸念が続いていることが、ファンドの大豆買いを継続させた。ブラジルでは、作付けに適当な時期はあと2週間とされており、残り時間の短さが、市場の不安を煽り、二日連続の大幅上げにつながった。コーンは、序盤こそ大豆・小麦につられて比較的堅調に推移したが、今朝の受渡し通知数量が多いことや、コーン自体の買い材料に乏しかったため、次第に力を失っていった。 

大豆は、南部ブラジルや北部アルゼンチンで見られている乾燥傾向が、ラ・ニーニャ現象によるものとの考え方が出始め、すぐに終息する類のものではないとの見方が、買いを進めた。また、地域によって農家ビッドが昨日比6セント高と、農家の売り渋りが徐々に鮮明になってきたことも、一要因だ。本日は、大豆油・大豆粕も力強く買われたことが特徴であり、特にファンドの売り越しが多かった大豆油がハーフリミットまで買われた。 

コーンは、当初から多めの受渡しが予想はされていたが、商業筋の受け手が少なく、弱気を誘った。南米の天候不安も大豆に比べて期末在庫が豊富なコーンには影響が軽微と見られ、確たる買い材料にはならなかった。また、日本の穀取でコーンが開所以来の安値となったこともニュースで伝わり、心理的に売りに作用した。3月限月が200を割るかに一時市場の注目を集めたが、その線はサポートされた。 

本日のファンドの動きは、コーン2,000コントラクトの売り越し、大豆2,500コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国大平原地域・中西部

概ねマイルドでドライな天候が続く。北部大平原と南西部にてやや気温が高め予想だが他は平年並み。また降雨量は中西部の東側にてやや多めの予想であるが、他は平年並みから平年並み以下の予想。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

アルゼンチン  

11月の降雨量は平年と比べて少ないものであった。このため北部を中心に大豆作付け地の約半分、コーンの約1/4がこの影響を受けている。今週予想される降雨によりまだストレスの発生を和らげる可能性があるが、すでに発芽の段階でダメージを受けているものも見られる。 

ブラジル 

中北部地域は今週予想される降雨によりストレスの発生が避けられる見込み。南部1/3は土壌水分が不足している。このままの状態が続けば作付け面積の減少の可能性がある。 

 

< 南米天候 6〜10DAYS > 

アルゼンチンは平年並みの気温、そして平年並から平年以上の降水量と予想される。 

ブラジルは平年並の気温、そして降水量は南部が平年以下、北部が平年並みと予想される。  

 

南アフリカ 

土壌水分の不足は変らず。すでにベルト全体にて発芽と初期に生育に問題が出始めている。今週予想されている降雨はストレスを解消するには至らない。時に南西部1/3が大きな問題となっている。今後2週間以内にまとまった雨がなければ、作付け面積の減少、単収の減少を招く恐れがある。 

 

 

本日の発表等
1)受渡可能在庫 (千ブッシェル)

 

  11月26日  前週  前年同期 
コーン  15,007  14,614  14,150 
大豆  5,529  5,804  5,869 
小麦  36,943  37,128  31,026 

- コーン,大豆ともに予想範囲内にてニュートラル。 

 

2)ローンデータ (百万ブッシェル) 

−コーン− 

  11月23日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.1  unch      21.5   unch    1,118.8   1,140.4 
1998crop  52.1  -5.5      29.9   2.4    1,671.9   1,753.9 
1999crop  461.5  103.2       0.0   unch      7.4     468.9 

−大豆− 

  11月23日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.0  -0.1        6.7   unch    259.6   266.3 
1998crop  7.6  - 0.9       8.3    0.3    324.1   340.0 
1999crop  150.9  17.9       0.0   unch      3.7   154.6 

−コーン、大豆ともニュートラル 

 

3)12月限受渡通知(単位:コントラクト) 

 

  数量  最終取引日 
コーン  1,609  8月18日 
小麦  4,132  11月22日 
大豆粕  0   
大豆油  407  10月18日 

大豆油はやや少なくサポーティブ、その他は予想通りにてニュートラル。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今週中の相場回復を予想。しかし、その期間は短く、上げ幅は小さい。 

昨日のコーン取引数量を見て、目を疑った。6万コントラクトもあれば大取引日とされるコーン相場において、昨日は18万コントラクトを超える取引があった。開所以来の大取引だと言う。12月限受渡しを控え、その買い持ち整理をしたことも一因であるが、3/5/7月の建て玉の増加から見て、ファンドがその売り越しを大量に先延ばししたことを示している。改善の道が見えにくい99/00年全体の需給バランスと共に、今後しばらく相場の頭を押さえる要因となる。 

しかしながら、昨日・本日と現物価格が急騰を始めた。エレベータによる野積みコーン売りや、一部の農家売りが一巡したと見ることができる。短期的な供給不足は、売られ続けてきた定期相場にも影響を与えると考えられる。大豆・小麦が強含みに推移する中、コーンに買われるファンダメンタル要因が出現すれば、ここ二日のような、コーンの独歩安という動きは消えるはずだ。勢いは決して強いとは言えないが、短期の相場回復期が早晩到来すると見ている。 ( F ) 

 

(大豆) 

1月限にて480を超えれば、上昇トレンドへの変化とみることができる可能性が高い。 

昨日期近の小麦が1977年以来の安値をつけるというマーケット取引所全体に弱いサインが出ていたにも関わらずの今日の急反発に、トレンドの変化を感じている。明日1月限480の大きな抵抗線を抜けた場合、上昇トレンドへの変化が起きる可能性が高い。 

今日の上げのきっかけはブラジル南部のドライ懸念であったが、作付けは比較的順調に進んでおりかなり悪影響を先取りした形となっている。多分にコーヒー相場に入ったファンド買いの影響を受けたこともあるが、強気材料を積極的にマーケットが折り込もうとしている姿勢がうかがえる。 

11月のアメリカ中西部の降雨量も少なかった。また11月にシカゴに降雪がなかったのは記録を取り始めてから初めてのこととニュースにあった。先週までは何の変哲もないニュースに過ぎなかったものが、今日になり急に来年の作付けへの影響をいいはじめたり、平年とは違う天候はきっとそのうちに穀物にも悪影響を与えるのではと言われ始めている。 

コーン・小麦の価格が停滞しており大豆の独歩高は考えずらいという意見もあれば、コーン・小麦を一方的に売るには価格からリスクが大きくヘッジの意味からも大豆を買うという考えもあるようだ。何かにつけ本日はムードの変化を感じた一日であった。 

熟年トレーダーから聞いた話ではあるが、感謝際の時とクリスマスの時ではマーケットが全く逆になっている事が多いと聞いた。今年は感謝際まではダウントレンドであった。このシナリオではクリスマスまでに相場の上昇があることになる。当たるも八卦当たらぬも八卦ではあるが、トレーダー達の間では有名な話であり、気に留めておいて損はない。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)