(株)トーメン シカゴ大豆定期マーケット情報

1998年10月13日

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
98 NOV  558 1/2-60  568 1/2  556 1/2  563 1/2  +6 1/2  80065  -2686 
99 JAN  569 1/2-69  578 1/2  566 1/2  574  +6 3/4  32899  -142 
99 MAR  578 1/2-79  587 3/4  576 1/2  583 1/2  +7 1/4  23343  +45 
99 MAY  587 1/2-88 1/2  597  586  592 1/4  +6 1/2  10342  -6 
99 JUL  596-96 1/2  605  594 1/4  600 1/4  +6  14982  +159 
99 SEP    597 1/2  597 1/2  597 1/2  +7 1/2  100  -2 
            167794  -2857 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    CORN  CHG  YEN-DOLLAR 
OCT  14620  +440  OCT  2432  -39  DEC  228  +8  129.25-30 
DEC  14920  +420  DEC  2437  -27  MAR  239 1/2  +7 1/2   
JAN  15130 

+420  

 
JAN  2447  -21    WHEAT     
MAR  15550  +450  MAR  2453  -22  DEC  296  +5 3/4   
            MAR  310 3/4  +5 3/4   

 

1)本日の動き

−−−HIGHER OPEN, HIGHER CLOSE−−− 

寄り前に発表された週間搾油高にて好調な米国搾油需要が裏付けられたこと、ドル安基調が続いており、輸出需要の増加が期待されていること、などから値を上げての寄り付きとなったものの、商業筋の買いが一巡すると軟化をみせ、本日の安値をつけるに至った。その後、USDAグリックマン長官が現在米国を訪れているロシア政府代表との間で同国向け食糧援助についての会談が行われる予定であり、米国は援助を検討する方向にある、と述べたこと、また、近々ローンレートが切り上げられる可能性があると示唆したこと、来年度はCRP(土壌保全減反政策)面積が増加すると述べたこと、などから相場は反転、強含んでの動きとなった。セッション後半に入ってもロシアへの食糧援助の可能性から大きく値を上げたコーン、大豆粕市場に追随する展開となり、本日の高値への上昇となった。引けにかけて投機筋の利食い売りが先行しやや値を下げたものの、前日比7セントほど上伸しての引けとなった。 

 

強材料 

* ロシア向け食糧援助の噂再燃(グリックマン発言)。 

* ローンレート引き上げの噂(グリックマン発言)。 

* CRP面積増加見通し(グリックマン発言)。 

* 30百万ブッシェルを超えた週間搾油高(NOPA)。 

* 事前予想を上回るコーン輸出検証高。 

* 農家売りの欠如。 

弱材料 

* 中国による大豆、大豆粕既契約の売り戻し増加予想。 

*  南米での大豆への作付け転換の増加見込み。 

* 収穫の進展。   

 

2)本日の主なプレーヤー 

買手 :BACHE 8X 2F, CGL 15X, CIS 10X 1F, GRIF 6X, IOWA 2X, MANN 2X 2F, MLP 3X, OCON 1X, RAND 2X, REFCO 15X, S/B 5X, TENCO 6X, WITTER 5X 5F, FMT 15X 3F 3H, 

売手 :ADM 10X, BACHE 1F, CGL 3X 2F, CHICO 10X, CIS 2X, CONTL 1K, IOWA 4X, MANN 2X 1F, REFCO 1F, TENCO 2X 5F, 

 

本日のニュース

米国の天候 

中期予報(11-15日間) 北米大陸東部には弱めの高気圧、中部には寒冷前線が位置している。降雨量はミッドウエスト東部で平年並み、ミッドウエスト西部とデルタでは少な目に、気温はデルタ地帯、ミッドウエスト西側で高め、ミッドウエスト東部ではやや低めになりそう。 

米国中西部  現在気温は30度台後半から50度台で、ドライ。木曜日・金曜日と寒冷前線がせり出す北西部でにわか雨があるかもしれないが、雨は主に週末に降る見込み。その雨量は、0.25〜1インチ、所により2インチで、範囲はコーンベルトの55%に及びそう。雨は西部中心に降るためその地域での収穫には若干の遅れが出そう。東部では週末に若干の遅れが出る他は順調に進む見込み。最高気温は60度台〜70度台と週末にかけやや暖かくなろう。最低気温は30度台半ばから50度台後半の見込み。 

デルタ地帯  気温は60度台半ば〜70度台前半、ドライな天候となっている。今週一杯雨はなさそうで、収穫作業が進むことになろう。 

 

週間輸出検証高

         

単位:百万ブッシェル  10月8日  −先週−  昨年同期  今年度累計  昨年同期累計  事前予想 
小麦  24.3  19.0  22.9  374.1  449.4  16-20 
コーン  35.0  24.5  37.0  164.7  184.7  27-32 
大豆  15.0  11.2  23.5  44.8  65.0  12-17 

−−−大豆は中間材料ととられた。 

 

大豆落葉・収穫進捗率 

(落葉進捗率)             (収穫進捗率) 

  10/11  10/4  1997  AVE      10/11  10/4  1997  AVE 
アーカンソー   70   56   54   50    アーカンソー   30   20   23   19 
イリノイ   96   84   97   95    イリノイ   49   37   76   59 
インディアナ   98   96   99   98    インディアナ   56   45   66   54 
アイオワ   100   98   100   96    アイオワ   64   51   83   57 
カンサス   99   94   96   95    カンサス   32   20   51   35 
ミネソタ   99   99   99   94    ミネソタ   81   68   88   51 
ミズーリー   91   80   92   83    ミズーリー   29   19   42   27 
ネブラスカ   100   98   100   99    ネブラスカ   52   36   58   55 
オハイオ   100   97   97   96    オハイオ   70   55   46   45 
サウスダコタ   100   100   100   99    サウスダコタ   55   43   68   41 
19州平均   94   88   92   89    19州平均   53   41   60   44 

−−−収穫進捗はほぼ予想通り。中間材料。 

 

ローンデータ (単位:百万ブッシェル) 

 

  10月6日  先週比  Forfeight計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997CROP    15.8    -5.8       3.6     0.7      195.9     195.9 
1998CROP     7.2     5.4       0.0   unch         0.1      7.3 

−−−中間材料。 

 

3)NOPA週間搾油高(単位:千ブッシェル、大豆粕輸出量はトン) 

  今週  先週  昨年同期 
搾油量  30,920  29,076  29,911 
搾油量(OCT01'97〜)  1,588,344  1,558,368  1,432,257 
大豆粕輸出  124,971  141,182  126,225 

---前週から増加し、30百万ブッシェルを超えておりやや強材料と作用した。  

 

コミットメント・オブ・トレーダーズ(フューチャーズ&オプションズ) 

(9月29日現在、単位:コントラクト、変化は前週からの変化) 

  LONG  CHG  SHORT  CHG  NET   
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  7,025  +437  28,214  -2,427  21,189  S 
LONG OR SHORT SPREAD  54,648  +3,075  54,648  +3,075     
COMMERCIAL  125,127  +2,648  90,056  +6,545  35071  L 
TOTAL  186,800  +6,160  172,918  +7194  13,882  L 
NON-REPORTABLE POSITION  47,630  +363  61,512  -671  13,882  S 
TOTAL OPEN POSITION  234,430  +6,523  234,430  +6,523     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  79.7    73.8       
SMALL TRADERS  20.3    26.2       

 

(10月06日現在、単位:コントラクト、 変化は前週からの変化) 

  LONG  CHG  SHORT  CHG  NET   
NON-COMMERCIAL             
LONG OR SHORT ONLY  10,453  +3,427  27,230  -984  16,777  S 
LONG OR SHORT SPREAD  55,754  +1,105  55,754  +1,105     
COMMERCIAL  122,733  -2,394  95,061  +5,006  27,672  L 
TOTAL  188,939  -2,139  178,045  +5,127  10,894  L 
NON-REPORTABLE POSITION  51,561  +3,931  62,456  +944  10,895  S 
TOTAL OPEN POSITION  240,500  +6,070  240,500  +6,070     
PERCENTAGE HELD BY:             
LARGE TRADERS  78.6    73.0       
SMALL TRADERS  21.4    26.0       

−−−予想通り投機筋のショートは減少をみせている。中間材料からやや弱材料か。 

 

受渡可能な数量(単位:1,000ブッシェル) 

 

  10月13日  --先週--  昨年同期 
シカゴ      168      347     1,462 
トレド     6,062     4,695     3,344 
セントルイス      185      137      275 
合計     6,415     5,179     5,081 

−−−中間材料。 

 

USDA、積極的な農家保護策を示唆 

本日、主にグリックマン長官の記者会見という形で、USDAからいくつかの点について発言がなされ、それらはことごとく相場をサポートする要因となった。 

1)ローンレート:「ローンレートを上げる法案を今週中に議会に提出するつもりだ。」農家にとってのローンレート上昇のメリットは、相場が低迷しているときにLDP・マーケットローンなどで補助金がもらえる額・範囲が大きくなること、より多額の金が借りられること、である。レート上昇が直接相場上昇に与える影響は大きいとは思えないが、農家のホールド姿勢がより強まることにはなる可能性がある。 

2)ロシア向け支援:「ロシアが支援要請したことに対しては、全て対応していくつもりだ。現在、ロシアとUSDA代表がその詳細について、協議しているところだ。」先週の発表から具体的な進展についての発言はなく、にもかかわらず本日の強材料となったことは不思議と言える。 

3)土壌保全減反政策(CRP):「CRPの上限を現在の3,640万エーカーから引き上げることを検討している。現在CRPを行っている農家に対し計13億ドルの保全費用上積みも検討中である。」CRP上限の引き上げは、実現すれば、本日発言の中でただ一つ長期的に相場上昇の影響を与えるものと思われる。 

4)輸出促進策:「小麦粉輸出に関し、EUの補助金に対抗し、輸出促進策を考慮中だ。」 

市場では、これらの発言は、11月の中間選挙を強く意識したものと見られており、ローンレートの引き上げなどは議会に提出しても、まず共和党によって廃案にされるとの見方が圧倒的だ。スパークスなどは、「どうせ廃案になるのだから、本日の発言で上げた市場は売り」と勧めている。 

 

本日のトーメンの意見

本日はグリックマン長官のいくつかの発言がいずれも強材料ととられ、大きく値を上げての引けとなった。その中でも特にロシア向け食糧援助の可能性が増加したと市場でとられたことが本日の上げを決定付けた。実際にどうなるのか予断を許さない状況ではあるが、ローンレートの切り上げ(農業法の改正を行わねばならず、早ければ今週末に議会で承認されれば実行されることとなる、大豆は529から554へ、コーン189から217、小麦258から315と言われている。)とともに、白黒がはっきりとするまでは下値を支える材料と作用しよう。これら発言を受けて、長期的な右肩上がりの相場展開を期待して、農家の売りは減少を示している。収穫は50%を超えており、向こう2週間ほどで完了に近づくとみられている中、’豊作に売り物無し’を地でいく動きとなった。大豆のLDPの実行は先週末現在107.3百万ブッシェル、本日朝現在128.5百万ブッシェルに達しており、農家はLDPを受けても先高期待からものをホールドしていることが如実に伺える。一旦カントリーエレベーターに預けた玉は年内いつ受渡をかけようが一定の保管料を払わねばならないことから、目先の農家売りはタイトな状況が続こう。収穫の進展とともに産地では豊作、売り物の欠如から保管スペースの不足が今後問題化してくる可能性があり、その場合、11月限545セントあたりまでの下げがありうるとみている。投機筋は本日の上げの中で約4,500コントラクトの買い越しとなっている。ネットポジションはほぼゼロに近づいていると見られ、今後どちらにも動きやすくなっている。投機筋の動向により、わずかな材料から容易に相場が上下する場面がでてくるのではないか。