イリノイ州の週間定点写真レポート
5月14日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 大豆1 大豆2 大豆3
5月21日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆5 小麦1 小麦2
コーン : PEKIN市南部のこのあたりでは背丈が2インチから1フィート程度で、平均6から8インチといったところ。写真のコーンは1フィート程度。
大豆 : このあたりでも大豆はまさに作付け途中で、農家は現在大忙しのようである。今後10日間は天気も良好で、来週の前半辺りには作付けが一通り終わるのではないかと言われてる。
小麦 : この辺りの小麦の生育状況はほぼパーフェクト。現在は実が熟し始めた段階にある。
5月28日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 小麦1 小麦2 小麦3
コーン:このフィールドのコーンはこのあたりの地域の中でも特にすばらしい状態でGOOD-EXCELLENTといったところか。現在背丈は40〜50cm。今朝若干の降雨を見たが、次は金曜日に少量の雨を見る予定。クロップの成長には良好な環境が整っている。
大豆:PEKIN周辺では大豆の作付けは既に98%終了しており、65%が発芽していると思われる。今週の予報からすると、週末までには作付けが終了しそうである。多少葉が虫に食われている他はとても良い状態と言える。
小麦:何の問題も見当たらず、現状でいくと7月始めに収穫が始まりそうである。
6月4日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 小麦1 小麦2 小麦3 小麦4
6月11日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン5 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4
大豆5 小麦1 小麦2 小麦3 小麦4
小麦5
この地域(Pekin周辺)のコーンはしごく順調で、ステージとしてはV7-V8、Good-Excellentといったところか。大豆はちょうど全てが発芽し終わったところで、まだクロップコンディションについて言及する段階ではないが、状態はGood。来週以降気温が上がればより順調な生育を遂げるであろう。小麦は現在ミルクステージ。こちらもExcellent。7月上旬の収穫に向けて、HOT&SUNNYの天候であればより状況は改善されよう。(注意:今年このページの写真撮影を担当している某氏はマーケットに対して弱気な意見の持ち主である。)
6月18日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆5 小麦1 小麦2 小麦3 小麦4
コーンの背丈は現在平均36インチ程度。土壌水分も適切。順調に行けば独立記念日(7/4)辺りにタッセリングが開始されそうである。
ソフト・レッド・ウィンター小麦は現在ドウステージにあり、引き続きコンディションはEXCELLENTと思われる。収穫はこののまま行くと7/1には始まりそうである。現在土壌水分は十分過ぎるほど潤沢である上に、今週は晴れ間が多く、気温も上がるという理想的な環境にある。よりイールドを高めるには収穫までにあと少しの雨が降るのが理想的と言える。
大豆は未だ作柄について言及するのは時期尚早といった感じだが、先週から比べるといっぺんに成長した。先週見られた虫による被害も今は落ち着いているように見受けられる。
6月25日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン 10 コーン 11 コーン 12
大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5 小麦1 小麦2 小麦3 小麦4
相変わらずコーンの状態はEXCELLENT。多くは肩ぐらいの高さまで育っており、低いもので腰ぐらいの高さである。6フィート(1.8メートルを超えるものの中には写真にあるように、なんと既にタッセリングが始まっているものも見かけられる。この地域ではここ数日暑い日が続いたが、土壌水分が潤沢なためか目に見えるストレスは見あたらない。しかし問題はここ10日間程雨が降っていないことであり、あと1週間以内に降雨が見られなければストレスを与えてしまう可能性がある。予報では今後数日間はCOOLER&WETTERである。大豆も現段階では問題は見当たらない。背丈は高いもので21インチ(53cm)、低いもので8インチ(20cm)である。虫食いの被害はすっかりなくなったように見受けられる。この辺りの農家は今大豆畑に除草剤を撒くことに忙しいようだ。小麦は収穫直前。独立記念日辺りに収穫が始まりそうである。状態も非常に良い。
6月27日 コーン イヤー
コーンの最上段のイヤーは既に10cm程に成長している。
7月2日 除草剤散布1 除草剤散布2 除草剤散布3 殺虫剤散布(飛行機)
25日に少し触れた大豆畑での除草剤散布に関して、写真が見たいという一部読者のご要望により、早速写真撮影を行った。掲載したのはSELF PROPELLED SPRAYERと呼ばれる農薬散布機の一種。四枚目の写真のように、飛行機にて農薬を散布するのはコスト高となるため最近ではめったに行われないらしい。写真の畑はショートクロップのポップコーン畑。
7月2日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4
今年のPekin周辺のコーンは、現段階での作柄と現段階での成長速度において、全米でも指折りの状況にあると思われる。最高位から3番目のイヤーの写真を掲載したが、このイヤーは結実することは無いはずなので、イールドには直接影響を与えるものではない。しかし、「3番目のイヤーがついている」ということ自体が、このフィールドのコンディションの良さを意味する。今週中に85%程度がタッセリングを完了するものと思われる。
小麦は間もなく収穫されるので、おそらく今回が最後の写真になるだろう。天候によるが、来週頭には収穫されそうである。近隣で既に収穫された小麦畑は品質・イールド共に良かったと言われており、おそらくこの畑も同様であろう。
大豆も相変わらずみごとに育っており、もっとも成長の早いプラントは背丈が70cm以上で、ブルーミングを開始している。低いものは36〜38cm程度。
7月9日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 小麦1 大豆1
この地域のコーンはタッセリングの初期のものもあれば完了しているものもある。また、約50%がシルキングを完了しており、10%に関しては受粉まで完了している。来週が受粉の最盛期になりそうである。イールドを上昇させるためにさらなる雨が期待される。
大豆の畑は、30%が開花済み。背丈の高いもので36インチ、低いもので20インチ程度。(50〜90センチ)
小麦は既に収穫済み。この畑は約80ブッシェル/エーカー程度であった。この近辺に畑を持っている70歳過ぎのある老人は、「今まで見てきた中で今年のクロップは最高だ」とつぶやいたという。
7月16日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 コーン11 大豆1
コーンのステージについては、タッセリングは100%終了。現在は受粉期の真っ只中である。Pekin市周辺は昨日・今日と、気温80度台で快晴、しかも土壌水分は潤沢という、コーンの受粉にとっては申し分のない環境条件に恵まれた。この畑では7/26までに受粉が終了すると予想される。この地域では、この一週間でなんと5.5〜7.0インチの雨が降った。降雨過多による被害が心配されたが、なんとか持ちこたえた。被害はほとんどなかったと言える。今年はほぼ各プラントに2つづつイヤーが付いた。そう珍しくも無いが、この調子で行くとかなり高いイールドが期待される。大豆は開花から着鞘期にあり、引き続きコンディションに関して問題は見当たらない。
7月23日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 コーン11 大豆1
この畑のコーンは相変わらず生育進捗・生育状態ともに息を呑むすばらしさである。すでにその90%が受粉を終えており、今週末には受粉が終了する見込み。写真のイヤーは既にミルクステージにある。先週撮影した日から更に3インチの降雨を得て、土壌水分も潤沢である。ここ最近は晴れの日が多く、気温はそんなに高くなならなかった。受粉期にとってこれ以上は望めないほど良い環境である。イールドを測定するにはまだ早いが、その日はもうすぐそこまで来ている。今後10日間の予報では多少の雨と平年並みの穏やかな気温が示唆されている。大豆は開花、中には既に写真のように着鞘の段階に至っているプラントも見られる。虫による被害もほとんど無く、この大豆のフィールドも、コーンと同じくかなり良いイールドが期待できる。
7月30日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 コーン11 コーン12
コーン13 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5 大豆 6 大豆 7
USDAの発表によるとイリノイ州のクロップコンディションは低下しているとのことだが、我々が観測を行っているここPekin市周辺のクロップは変わらず素晴らしい成長を続けている。ここ一週間の雨量は約0.75インチ。ここ一ヶ月の雨量は平年同時期を上回っている。気温も穏やかな日が続いている。今や受粉はほぼ終了した。この地域でこの夏90度を越えたのはたった2日間。早めに作付けされたこの畑では、写真のように既にデントステージに至っているプラントもある。病気や虫による被害も見受けられない。セカンドイヤーもそれなりの成長を遂げている。豊作の予想を妨げる要素は見当たらない。
大豆は、背丈の低いもので90cm、高いもので120cmもの背丈にまで成長した。現在開花から着鞘にかけての段階にある。今後8月という重要な時期を迎えるが、今のところは順調に生育を続けている。
8月6日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 コーン11 コーン12
大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5 大豆 6 大豆 7
ここまで来たらもうコーンに関しては「豊作」という言葉を使っても良いかと思う。今やデントステージに差し掛かっているこの畑のイヤーは、写真を見ての通り、一番目のイヤーはコブが見えないほど上までカーネルで埋め尽くされ、いかに順調に受粉期をくぐり抜けたかを物語っている。二番目のイヤーでさえ見事である。イールドは200bu/acreを越えるのではないかと予想する。
大豆もここ最近の適度な雨、穏やかな気温を受け、文句なしに順調である。背丈は既に120cmを越える。大豆は今からまだ重要な時期を迎えなければならず、イールドを測るには早いが、かなり期待が持てるフィールドである。
8月14日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 大豆1 大豆2
大豆3 大豆4 大豆 5 大豆 6 大豆 7 大豆 8 大豆 9 大豆 10
コーンは約50%がデントステージに達している。早ければあと45日程度で収穫が始まりそうである。大豆は背丈の高いものでは130cmに達している。鞘の中には大抵3つの穀粒、多いものでは4つの穀粒が入っている。先週に比べるとLeaf Hopper(コノハムシ)の被害が少し増えているが、今のところイールドに影響を与える程ではない。アブラムシの被害もあまりみとめられない。ただ一つ、写真10のように近くの畑でSudden Death Desease(突然死)の被害が発生した。今のところこの地域ではこの一箇所だけだが、今後の被害の拡大の程度が心配である。
8月21日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 コーン 8 コーン 9 コーン10 大豆1 大豆2
大豆3 大豆4 大豆 5 大豆 6 大豆 7 大豆 8 大豆 9 大豆 10 大豆11 大豆12 SDS1 SDS2 SDS3
ここ最近のWARM&DRYな天候も、この段階まで成長したコーンにはそう悪影響は及ぼしていない。どうやらあと10〜12日で完熟期を迎えそうである。今後更なる雨を得れば、比重が良くなることは確かだが、農家はもはやあまり気にしていないと予想する。一方、ここ16日間雨が降っていないことにより、大豆はイールドの低下を余儀なくされている。今夜と、来週の火曜・水曜に雨の予報が出ているのが頼みの綱である。今ここでイールドの予想をするのは時期尚早であるが、早急に雨が必要なのは明らかである。加えて、ここ最近マーケットでも話題になっているアブラ虫の被害が発生し出した。この虫は10日毎に卵を産むので、かなり大きな被害に繋がる可能性を秘めている。今後要注意である。最後の3つの写真は近くの畑に発生しているSDS (Sudden Death Syndrome)であるが、今のところそう大きな広がりは見せていない。
8月27日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 Pumpkin 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5
ここ最近めっきり雨が少なく、USDAのCROP CONDITIONも急速に低下しているが、この畑のイヤーを見る限りコーンは大豊作である。ここ最近のHOT&DRYな天候により、収穫時期が早まった。Pekin近辺では早ければレイバーデイ(9/1)、大抵9/10辺りには収穫が始まりそうである。この畑のコーンの水分を測定してみたところ、22.1%、テストウエイト(比重)は55.1(ポンド/ブッシェル)であった。この畑が平均的なものかどうかは別にして、収穫が近いと言える。パンプキンの畑が近くにあったのでついでに掲載した。今年はこないだまでのCOOL&WETな天候のせいで病気が流行り、イールドは悪いらしい。大豆は、この一ヶ月ほとんど雨が降っていないにしては悪くないが、それでもさらに水不足が続けばかなりのイールドの悪化が予想される。種子もあまり大きくなっていない。近隣ではSDSの被害が広がりつつある。
9月3日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5
SDS1 SDS2 SDS3 SDS4 SDS5 SDS6 マイロ1 マイロ2 マイロ3 マイロ4 マイロ 5 マイロ 6
この1週間で、この地域では4.75〜6.0インチの降雨を得た。これによりコーンの収穫は1週間遅れたと思われる。しかし今後暫くはドライな予報が出ているので、写真の畑は10日以内に収穫が行われるものと予想される。大豆は、週末の雨で虫による被害が減り、鞘付き時に必要な水分も得て高イールドを期待させる。しかしこないだまで続いていた約一ヶ月に及ぶドライな天候により、最高のイールドは期待できなくなった。この地域でも若干マイロの畑が存在する。マイロは旱魃に強いのでこないだまでのドライな天候による影響はほとんど見られない。
9月10日 コーン1 コーン2 コーン3 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5
定地点観測を行っているイリノイ州Peking市周辺では、今まさにコーンの収穫が始まったところである。収穫は今のところ順調で、週末にかけて雨の予報が出ているものの、約1週間で大方収穫し終わるだろう、というのが一般的な意見である。イールドも今のところ良さそうである。大豆は、黄色く変色し始めたところで、イールドに関して言及するのはまだ早い。しかし現状では順調と言える。
9月17日 コーン1 コーン2 コーン3 コーン4 コーン 5 コーン 6 コーン 7 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4 大豆 5 大豆 6
この地域のコーンの収穫は引き続き進行中である。イールドが200以上という声も良く聞かれ、豊作を示唆している。それとは対照的に、収穫を終えた極一部の農家は、あまりに悪いイールドに肩を落としているという。
9月25日 コーン1 コーン2 大豆1 大豆2 大豆3 大豆4
コーンの収穫を小休止して大豆の収穫に切り替える農家も出だし、全体的にコーンの収穫の進捗スピードは停滞気味である。LPガスの値段がここ20年間で最も高いレベルに位置していることにより農家はなるべく畑で乾燥させてから収穫しようとしているので、さらに収穫のスピードを停滞させている。大豆のイールドは先週収穫した農家より今週収穫した農家の方が良いという話だが、8月のドライな天候によりダメージを受けていることは間違いない。ある農家は、「1988年以来最もイールドが低い」と漏らしていた。